新築の家を建てるなら、
知っておくべき!家づくり・注文住宅の基礎知識

家づくり・注文住宅の基礎知識

家づくりをはじめてスタートする方の中には、『結婚を期に賃貸住宅から新築戸建ての暮らしに。』という方もいれば、『子どもの成長や両親のケアを考えて。』と、生活環境の変化に合わせてマイホーム購入を検討している方も多くいることでしょう。

しかし「家を建てる」という決断は、一生に一度だけかも知れない大きなイベント。
それだけに、『まずは何から始めるべき?』『どんな手順を踏めばいいの?』と漠然とした悩みを抱えてしまうことも。

まず始めにするべきことは、家づくりに必要な知識を蓄えつつ、家を建てるための手順や流れ、完成までの期間といった住宅建築の全体像を把握しておくことです。家づくりを開始する前の事前準備として、知っておくべき!役立つ知識を抑えておきましょう。

家づくり・注文住宅の基礎知識
家を建てる手順や流れ・費用やタイミング
注文住宅を建てるための基礎知識

注文住宅の相場ってどのくらい?
家を建てるのに必要な費用の内訳、価格や予算に関するお金のコト

注文住宅の相場・費用・価格

設計の自由度が高くこだわりの多くを形にできる注文住宅の家づくり。折角一から設計できるなら、「一般的な費用相場よりも安く」「不要なコストを抑えて」と、暮らしに優しい賢い家づくりを考える方も多いはず。

注文住宅の家づくりは、設計の自由度が高いだけでなく予算と費用のバランスを調整しやすい事も特徴のひとつ。家計や暮らしに優しい家づくり計画を達成するために、家を建てるのに必要な費用の内訳と価格の相場を知って、こだわりと予算を両立させる節約アイデアを身につけましょう。

家づくりに掛かるお金の流れと新築住宅の費用内訳

家を建てるための費用は大きく「土地購入」と「住宅建築」の2つ。土地の購入には「土地代」と「諸費用」、住宅の建築費には「本体工事費」「付帯工事費」「諸費用」のそれぞれ費用の内訳があります。これら家づくりの費用は、住宅ローンで月々支払うお金もあれば、必要に応じて自己資金(現金)で支払うお金もあるため、予め家づくりの手順と合わせてお金の流れも抑えておくことが大切です。

家を建てるために必要な費用(土地と建物)の内訳

「住宅建築」と「土地購入」の費用内訳とその割合をみると、それぞれ本体に掛かる費用が最も大きく、その他にも「付帯工事費」と「諸費用」が掛かります。この付帯工事費と諸費用、全体費用の割合で見ると決して安い金額には収まりません。

注文住宅を建てるための費用の内訳

もし仮に、本体価格2000万円の注文住宅を購入した場合、およそ「400万円」の付帯工事費と「200万円」の諸費用が必要になり、1000万円で土地を購入した場合には「約50万~100万円」の諸費用が掛かります。またこれら費用の一部は、マイホームが完成する過程の中で、現金で支払うケースが多くある為、家づくりを本格的にスタートするまでに一定金額の自己資金(準備金)を用意しておく必要があります。

家づくりの手順とお金の流れ

注文住宅の建築費の相場と土地購入に掛かる費用の相場

注文住宅の価格・費用の相場は、家を建てる地域や敷地面積、住宅構造などによって大きく変わります。また、土地のアリ/ナシで家を建てる予算相場は全く違う金額になります。

たとえば、土地の値段をみても「首都圏」と「地方」では土地代の相場に大きな開きがあり、住宅プランの選択によっても「ローコスト住宅」と「高級注文住宅」では建築相場は大きく違います。

そのため「頭金」や「自己資金」の準備をはじめ、「住宅ローン」で月々支払う土地・住宅購入費の目安を決めていくには、家づくり全体に掛かる費用の相場を予め把握しておく事が重要です。また、費用の相場を把握する一つの基準として「坪単価の計算方法」を理解しておくのも重要です。

【地域別】土地代・住宅の建築費の相場-2018年版

【住宅金融支援機構】フラット35利用者調査より作成

フラット35利用者調査の全国平均で見ると、「土地代:1335万円」「住宅建築費:2777万円」が家づくり全体の費用相場といえます。地域別で見ると、首都圏を含む南関東が最も高く、土地代に掛かる費用の割合が全体的な住宅コストを引きあげているのが分かります。反対に、東北・北陸・南九州エリアでは比較的安い費用で建てられているようです。

注文住宅の家づくりを考える多くの方が、「不要なコストは削って予算内で家を建てたい。」「一般的な費用相場より安く抑えて家計に無理ない計画を。」と考えるはず。家づくりの資金計画を立てる際は、こうした全体の費用相場を把握した上で、付帯工事費・諸費用それぞれの目安を参考にするようにしましょう。予算と費用のバランスが取れた賢い家づくり計画が立てられるはずです。

予算に応じて1000万円台の注文住宅・ローコスト住宅を建てるという選択も

住宅設備や間取りにまでトコトンこだわりたいと思う一方で、住宅購入費やローン返済をできるだけ安く抑えて、「子育てや老後の蓄え」や「ゆとりある将来の暮らし」にお金を使っていきたいと考える方も多くいるはず。

こうした”家計に優しい家づくり計画“を第一に考える方にオススメなのが、「1000万円台のローコスト注文住宅を建てる」という選択です。ローコスト住宅とは、一般的な注文住宅の家より価格を抑えて建てられる家のことで、明確な基準はありませんが、1000万円台の新築住宅を指すケースが多いようです。

ローコスト住宅の5つのメリット

  • 住宅本体の価格を抑えて低予算で家を建てられる。
  • 価格、間取り、坪単価がハッキリしている。(とくに規格型住宅)
  • 総費用を安く抑えらえるので住宅ローンの審査が通りやすい。
  • 工期を短縮して建てられるので早く入居できる。
  • 住宅品質を一定水準に保った新築住宅を建てられる。

ひと昔前では、『安かろう・悪かろう』という考えが持たれていましたが、今では大手ハウスメーカーでも「優れた住宅性能」と「低コスト」を両立した、ローコスト住宅プランが数多く販売されています。20代の若い世代や子育てスタート家族でも、ハウスメーカー選びに”ローコスト住宅“という条件を加えれば、予算と要望にあった住宅プランを見つけることができるはずです。

また、ローコスト住宅のデメリットを補う、暮らしのアイデアや間取りの工夫を掲載する「家づくりの人気ブログ」も数多く存在します。家づくりの失敗例や成功体験を参考にしていけば、低価格でも理想の条件に近い満足度の高い家を設計できるでしょう。

成功の秘訣はハウスメーカー選び!
住宅性能や坪単価・口コミ評判を比較して、理想を叶える住宅メーカーを見つけよう!

失敗しない!ハウスメーカーの選び方

家づくりを成功させる重要なポイントが「ハウスメーカー選び」です。
ハウスメーカーには、鉄骨系住宅(または木造住宅)を得意としたり、独自の設計構造が備わった商品プランがあるなど、住宅性能の特徴もさまざま。このほか、建築費の目安となる坪単価のレンジも広く、家づくりを完成させた利用の口コミ・評判をみれば、その賛否もバラバラと。多くの方がハウスメーカー選びに苦戦するはずです。

こうした、ハウスメーカー選びの悩みを解決する一つの方法が「ハウスメーカーを比較する」こと。家づくりのこだわりに応じて「口コミ・評判」や「坪単価」、「建築工法と住宅性能」と様々な基準で比較してみることです。また、家づくりの優先順位がハッキリしている方なら、不動産・住宅情報サイトの「<注文住宅カタログ比較・一括請求サービス」を活用するのもオススメです。
住まいや暮らしを左右するハウスメーカー選びについて、今すぐ活用できる3つの比較方法をご紹介します。

ハウスメーカーの坪単価を比較して、予算に収まる住宅メーカーを見つける

そもそも坪単価とは、建物にかかる建築費を延床面積で割って計算される1坪あたりの建築コストのことで、ハウスメーカーの「高い」or「安い」といった評価の多くは、この坪単価が目安にされています。そのため、住宅メーカー選びには「ハウスメーカーを坪単価一覧で比較する」という方法が多く使われています。

【売上別】大手ハウスメーカーの坪単価一覧

順位 ハウスメーカー名 坪単価
1位 ダイワハウス 60万~70万円
2位 積水ハウス 60万~70万円
3位 飯田グループHD 35万~50万円
4位 住友林業 60万~70万円
5位 ヘーベルハウス 70万円~
6位 セキスイハイム 60万~70万円
7位 ミサワホーム 60万~70万円
8位 一条工務店 50万~60万円
9位 パナソニックホームズ 60万~70万円
10位 三井ホーム 70万円~

商品プランの価格によって違いがあるため、各ハウスメーカーの坪単価には数十万の開きがあり、住宅メーカーの選択次第で家を建てる費用も大きく変わってきます。この坪単価の開きを分かりやすく分類すると、「人気の設計事務所」>「大手ハウスメーカー」>「中小住宅メーカー」>「工務店」の順に安くなる傾向があります。

また、ハウスメーカーによって坪単価の計算基準が違うケースもあるため、これらの坪単価はあくまで目安として参考にするようにしましょう。

ハウスメーカー選びの重要なポイント!建築工法と住宅性能(耐震・断熱・気密)

ハウスメーカー選びに欠かせない重要なポイントが「住宅性能」です。
地震や台風の影響を受けやすい日本の住宅は、自然災害をはじめとする様々なリスクに備えた機能性、その土地の気候風土に適した快適な住環境をつくる性能にもこだわるべき。その住宅性能を比較する大きな基準が、「建築工法」「耐震性能」「断熱性・気密性能」です。

建築工法の種類と構造の違い

建築工法の違いは住宅性能の違いだけでなく、間取りやデザインなども影響する家の骨格を形つくるもの。人の骨格や体つきが違えば得意・不得意が生まれるように、建築工法が違うことで住宅性能の得意ジャンルも大きく変わります。

日本には数多くの建築工法がありますが、大きく「木造」「鉄骨(S造)」「鉄筋コンクリート(RC・PC造)」の3種類のタイプに分類されます。ハウスメーカーの中には、これらの建築工法をさらに改良させた独自の構造システムを売りにする会社も少なくありません。それぞれの特徴・メリット・デメリットを知ることで、ハウスメーカーが採用する建築工法でも比較できるようにしましょう。

耐震性能と断熱性・気密性能

そこに暮らす家族の安心と安全、住み心地のいい快適な住環境をつくるのに欠かせないのが「耐震性能」「断熱性能」「気密性能」3つの住宅性能です。ハウスメーカーが手掛ける住宅の多くは、安全性の高い住まいと快適な暮らし両方を満たす、高い住宅性能を備えた商品を販売しています。そのため、ハウスメーカーを住宅性能で比較するには、耐震性・断熱性・気密性、それぞれの性能や役割をまず知る事が重要といえます。

耐震性能とは?耐震性能の役割・比較方法を分かりやすく解説

耐震性能とは、地震に対する住宅の強度を示す指標のこと。この耐震性能は「耐震等級」と呼ばれる3つのランクによって「耐震等級3」「耐震等級2」「耐震等級1」段階分けがされて、その数字が大きいほど耐震性能は高いとされています。また、耐震性能の高さは住宅の構造でも比較ができ、「免震構造」「制震構造」「耐震構造」の順で高いとされています。

耐震性能の高さを比べる目安に「長期優良住宅」という言葉があります。長期優良住宅とは、国が定める9つの認定制度の基準をクリアした「長く安心・快適に暮らせる家」のこと。住まいを長期優良住宅にした場合、住宅ローン控除・不動産取得税・登録免許税・固定資産税など、税金の優遇措置が受けられます。

断熱性・気密性能とは?断熱・気密性の役割・比較方法を分かりやすく解説

断熱性能とは、分かりやすくいうと「家の中にある暖かい空気がどれだけ外に出ていくか数値化したもの」。この断熱性能の高さを表す数値には「Ua値」と「Q値」の2つが用いられ、Ua値とQ値のそれぞれが低いほど断熱性能は高いとされています。一方、気密性能とは、「家にどれだけ隙間がないか数値化したもの」。この気密性能の高さを表す数値は「C値」が用いられ、この数値が低いほど気密性が高いとされています。

この断熱性と気密性能の2つ、冬は暖かく夏は涼しいといった暮らしの快適さが注目されがちですが、夏冬の光熱費を抑える「省エネ効果」も期待できます。そのため、住まいを高断熱・高気密の住宅にした場合、快適な暮らしと省エネの両方のメリットが得られます。

断熱性・気密性を計る「Ua値」「Q値」、そして「C値」は、ハウスメーカーの住宅性能を分かりやすく比較できるため、格付けランキングなどでも度々紹介されています。住宅性能が一目で分かる実用性の高い比較項目なので、ハウスメーカー選びにぜひ取り入れてみて下さい。

注文住宅の無料カタログ請求を活用して、ハウスメーカーを賢く比較する

住まいと暮らしのイメージづくりを完了させ、住宅購入の費用・予算のシュミレーションができれば、次にやるべきことは「注文住宅のカタログ・資料を取寄せる(請求する)」ことです。
一般的に住宅展示場やモデルハウス会場に足を運んで、カタログを持ち帰るケースが多いようですが、不動産・住宅情報サイトを活用すれば、こだわりや条件に合う注文住宅のカタログを一括で請求できます。もちろん費用は掛からず無料です。

ライフルホームズ(LIFULL HOME’S)」のカタログ比較なら、インターネット上で「地域」「人気テーマ」「予算」といった家づくりの希望を入力するだけで、条件に合ったハウスメーカー&工務店の住宅プランをまとめて検索してくれます。検索結果には、住宅プランの坪単価や建築事例、住宅性能の情報も掲載されているので、注文住宅を効率よく比較したい方にとってはメリットの高い方法といえるでしょう。

ライフルホームズなら簡単3ステップ!注文住宅カタログ・一括請求の手順

ライフルホームの注文住宅カタログ・一括請求は、3ステップの簡単な手続きで条件にあったカタログ・資料を手元に取り寄せることができます。

【ライフルホームズ】注文住宅カタログ・一括請求の手順
  1. 予算・人気テーマ・希望エリアから注文住宅の「検索条件」を決める
  2. カタログ請求したい住宅プランに「チェック」を入れて選択
  3. 送付先住所・お客様情報・検討状況を入力して「請求完了

入力フォームには、希望の条件や要望なども伝えられる任意の項目が用意されているので、坪数の目安や建てたい家の構造などを具体的に伝えることで、その条件に合ったカタログを取り寄せることも可能です。

【PR】LIFULL HOME’S


家づくりを成功させるための重要ポイント『ハウスメーカー選び』について、「坪単価」「建築工法と住宅性能」「カタログ請求」と3つの比較方法をご紹介しましたが、目的に合った比較方法は見つかったでしょうか?

この他にも、住宅メーカーの口コミ・評判、坪単価や商品ラインアップのまとめを下記のページにて更新しています。家づくりの成功体験・失敗談など、独自の採点形式で評価できる比較コンテンツも用意していますので、ハウスメーカー選びの参考情報としてご利用ください。

失敗・後悔しない!
注文住宅の間取りを決める3つのコツ

失敗・後悔しない!注文住宅の間取りを決める3つのコツ

注文住宅の家づくりの中で、一番の楽しみでもあり大きな悩みのタネにもなるのが「間取り決め」です。生活を営むうえで多くの時間を共にするマイホームだけに、間取りの失敗があれば何となく暮らしにくさを感じたり、落ち着けない不便さを感じてしまったりするものです。

生活を共にする家族全員の要望も取り入れながら、失敗・後悔しない理想の間取りはどのように決めていけばいいのでしょうか。注文住宅の間取りを決めるにはいくつかのコツがあります。

土地・周辺環境から間取りを考える

どれだけ間取りのアイデアをひねり出そうと頑張っても、どうにもならない物が「土地の形状」と「周辺環境」です。たとえば、土地と道路の接し方によって玄関や駐車場の位置は限定され、土地にかけられている制限や隣の家との間隔、道路との高低差などによって間取りの作り方は大きくかわります。

また、周りの環境を踏まえて間取りを考えるのも重要です。人通りの多い道路に土地が面している場合、家族のプライバシーを考慮して大きな窓は設置せず、外からの視線を避ける間取りを考える必要があります。このほか、近くにゴミ捨て場がある場合も窓を付けないといった工夫が必要です。

まずは、土地の形にあった間取りパターンをいくつか出してもらい、そこから周辺環境に合わせた設備の配置を考えるようにしましょう。取り寄せた間取りパターンの中から、家族の要望や気に入った部分を取り入れていけば、自然と理想の間取りに近づけられるはずです。

家族の希望・要望まとめて優先順位をつける

あらかじめ家族の希望や要望のすべてをまとめておくのも重要です。今の生活で不便に思うことや、これらからの生活で必要になるものをしっかり考え、「家族全員のこだわり」を軸に間取りを決めていくことが大切になります。

また、リストアップされた家族全員の希望や要望を「使う頻度」「使う期間」「費用対効果」の3つを意識して、優先順位をつけていくのが有効です。とくに、現在のことだけを考えるのではなく、『この先50年間使い続ける家』として考えていけば、取捨選択や優先順位も付けやすくなるはずです。

家族全員の希望を叶える間取りにするのは決して簡単ではありません。予算の都合から、どうしても採用できない要望もあるはずです。ただ「妥協」してしまうのではなく「代替案」を考えてあげるといいでしょう。住宅メーカー担当者に相談すれば、限りなく希望に近づける間取りのアイデアを出してくれるかも知れません。

住宅メーカー担当者・建築士に相談する

せっかくの注文住宅で建てる新築マイホーム。住まいの要望やこだわりを叶える理想の間取りにしたい!と誰もが思うはず。しかし実際にはじめて見ると、『間取りの疑問が解消されずモヤモヤして進まない』なんて事も多いようです。

一人で悩まず住宅メーカーの担当者や建築士に相談しましょう。その際、家のイメージや希望・条件をある程度まとめた上で、今モヤモヤしている疑問と目的をはっきりさせておくとスムーズです。相談内容によっては、悩みをその場で解消してくれる間取りイメージを作成してくれるケースも多くあります。

また、「間取りのシュミレーションアプリ・WEBサイト」を活用して、間取りの疑問やイメージを言葉だけでなく「画像」や「」に書き出して相談するのも有効です。この間取りシュミレーションソフトを利用すれば、実際に目で見える状態で要望を伝えられるので、上手く伝わらないといった問題を軽くすることができます。