家を建てる理想のタイミングとは?年齢や時期などから考える「今、家を買うべきか?」

家を建てる理想のタイミングとは?年齢や時期などから考える「今、家を買うべきか?」

家を建てるタイミングといえば、
結婚を期に新しい住まいづくりを考える時期だったり、出産を経験して子育てをスタートした時期であったりと、人生の大きなイベントがきっかけになるケースが多いです。

しかしその一方で、長引くコロナ禍にウッドショック、住宅価格の高騰、2022年に入ってからは住宅ローン金利の上昇傾向など、住宅購入のハードルが高くなる様子にヤキモキとしながら、

今、家を建てるのが本当にベストなタイミングなのか?」こんな疑問を抱えている方も多くいるのではないでしょうか?家の価格がこれ以上高くなる前に買うべきか、もう少し様子を見るべきなのか?その判断に誰もが迷うところです。そこで今回の記事では、

この記事で分かるコト
  • データでみる、住宅購入者の平均「年齢」「年収」「手持ち金」などの目安
  • ライフイベントで考える!家を建てるタイミング・時期
  • 出産前と出産後、家を建てるならどっちがいい?メリット・デメリット比較
  • 家を建てるのに良い季節・時期とは?
  • 「今、家を買う人が信じられない!」という声に対して

家を建てる時期やタイミング」をテーマに、データをもとにした平均的な目安、ライフイベントごとのシチュエーション、2022年・今家を購入すべきか?という問題など、詳しくご紹介します。

みんなはどうだった?家を購入した年齢・年収・貯金額などの目安

家を建てる時期やタイミングを考えたとき、

ほかの家庭はいくつの年齢で家を購入したのか?また、面と向かっては聞きづらい「年収」や「手持ち金」など、金銭面の状況を参考にしたい方もいるのではないでしょうか?

まずはじめに、住宅ローン利用者のデータをもとに、住宅購入者の年齢・年収・手持ち金などの平均相場をみてみましょう。

何歳で家を建てた?「平均年齢」でみる家を建てるタイミング

住宅購入者の平均年齢のグラフ

出展:住宅金融支援機構「2020年度フラット35利用者調査データ」

上記のグラフは、住宅金融支援機構が公表する「2020年度フラット35利用者調査データ」のうち、土地付き注文住宅を建てた方の「年齢」をまとめたものです。

住宅購入者の平均年齢は「37.6歳」

このデータによると、住宅購入者の平均年齢は「37.6歳」、中央値でみると「35.0歳」という結果。また、もっとも多かったのは6197件で「30歳~34歳」でした。この結果から、

「年齢」でみる家を建てるタイミングは「30歳~38歳」を目安にできそうです。

住宅ローンの返済期間から「30歳~40歳手前」で家を建てる方が多い

住宅購入のタイミングが「30歳~38歳」に集まる理由のひとつに「住宅ローンの返済期間」が大きく影響しています。

住宅ローンの返済期間は「30年~35年」に設定するのが一般的で、定年退職をした時にはローンを支払い終えているのが理想とされています。また、完済時の年齢を80歳未満とするケースが多いです。

そのため、「定年退職を迎える年齢」、または「80歳までの完済」から逆算して「30代で家を建てる」と考える方が多くなるのです。

●35歳で家を建てた場合

返済期間 30年ローン 35年ローン
完済時の年齢 65歳 70歳

●45歳で家を建てた場合

返済期間 30年ローン 35年ローン
完済時の年齢 75歳 80歳

もし仮に、45歳の年齢で35年ローンを組んだ場合、返済時の年齢は「80歳」になります。

80歳での収入は大きな期待はできず、老後の生活に備えた住み替えなども考えると、45歳より若い年齢で家を購入しようと考えられるのです。

年収はいくら?「平均年収」でみる家を建てるタイミング

【土地なし】住宅購入者の平均年収グラフ
地域 世帯年収 建築費 毎月の
返済予定額
返済負担率
全国平均 594.2 万円 3,533.6 万円 9.4 万円 20.8%
三大都市圏 619.2 万円 3,739.3 万円 10.0 万円 21.1%
首都圏 629.5 万円 3,808.5 万円 10.1 万円 21.1%
近畿圏 617.3 万円 3,741.5 万円 10.0 万円 21.5%
東海圏 601.5 万円 3,606.3 万円 9.6 万円 20.8%
その他地域 572.6 万円 3,355.9 万円 9.0 万円 20.5%

出展:住宅金融支援機構「2020年度フラット35利用者調査データ」

住宅金融支援機構が公表する「2020年度フラット35利用者調査」データによると、注文住宅を建てた方の平均世帯年収は「全国平均で594.2 万円」という結果でした。

ちなみに、世帯年収ではなく住宅を購入をした本人の年収でみると「全国平均で493.7 万円」とのことです。

住宅購入者の平均年収は「約590万円」

この結果から、家を建てるための平均年収の相場は「約590万円」と考えることができます。また上記の表にあるように、地域によって年収の目安は違い、住宅購入費の相場も違ってきます。あくまで目安として考えるようにしましょう。

住宅ローンで家を建てる年収の目安と借入額、無理のない住宅ローンの組み方などについては、下記のページで詳しくご紹介しています。こちらもあわせて参考にしてみて下さい。

手持ち金(頭金)はいくら?「頭金の平均額」でみる家を建てるタイミング

住宅購入者の手持ち金の平均グラフ
地域 建物代 頭金 頭金の割合
全国平均 3533.6 万円 617.7 万円 17.5 %
三大都市圏 3739.3 万円 690.8 万円 18.5 %
首都圏 3808.5 万円 749.8 万円 19.7 %
近畿圏 3741.5 万円 647.6 万円 17.3 %
東海圏 3606.3 万円 622.8 万円 17.3 %
その他地域 3355.9 万円 554.6 万円 16.5 %

出展:住宅金融支援機構「2020年度フラット35利用者調査データ」

住宅購入者の頭金の平均は「610万円」

住宅金融支援機構が公表する「2020年度フラット35利用者調査」データによると、注文住宅を建てるのに用意した頭金(手持ち金)は、全国平均で「618万円」ほど。住宅購入費に対する頭金の割合でみると「17.5%」という結果でした。

また、金額の分布でみると、もっとも多かったのは1745件の「100万円未満」、つづいて1417件で「300万~400万円」が多くみられました。

頭金を用意するメリットや目安の金額、住宅ローンの頭金と貯金のバランスなどについては、下記のページで詳しくご紹介しています。こちらもあわせて参考にしてみて下さい。

何人家族?「平均家族数」でみる家を建てるタイミング

住宅購入者の平均家族数のグラフ

出展:住宅金融支援機構「2020年度フラット35利用者調査データ」

上記のグラフは、住宅金融支援機構が公表する「2020年度フラット35利用者調査データ」のうち、注文住宅を建てた方の「家族数」をまとめたものです。

住宅購入者の平均家族数は「3.6人」

このデータによると、住宅購入者の平均家族数は「3.6人」、中央値でみると「4.0人」という結果。また、もっとも多かったのは2774件で「3人家族」でした。この結果から、

「家族」でみる家を建てるタイミングは「3人~4人家族」を目安にできそうです。
家族構成の内訳は公表されていませんが、お子さんが一人、もしくは二人目が生まれてから家を建てる方が多いようです。


住宅ローン利用者の平均データをまとめると、

  • 家を建てた年齢の平均:37.6歳
  • 住宅購入時の平均年収:590万円
  • 手持ち金(頭金)の平均:610万円
  • 家族数の平均:3.6人

これらを家を建てるタイミングの目安とみることができます。

また、住宅ローンを利用して家を建てる方は、ローン完済時の年齢上限は「80歳」ということに注意が必要です。

月々の返済額を少なく無理のない返済計画を立てるには、家を建てるちょうどいいタイミングは「30歳~35歳」が目安と考えるといいでしょう。

ライフイベントで考える!家を建てるタイミング

家を建てるタイミングや時期を考えたとき、
年齢や収入といったことではなく、結婚や出産といったライフイベントが大きなきっかけになるケースも多くあります。

では、どんな人生の転機が家を建てるきっかけとなったのでしょうか?住宅購入者のデータをもとに見てみましょう。

家を建てようと思ったきっかけ・理由とは?

家を建てようと思ったきっかけ理由ランキング

出展:リクルート住まいカンパニー「住宅購入・建築検討者調査(2020年版)」

上記の画像は、リクルート住まいカンパニーが発表した「2020年版・住宅購入・建築検討者調査」データをまとめたものです。

このデータによると、家を建てようと思ったきっかけ・理由でもっとも多かったのが「結婚(16%)」、続いて「在宅勤務になった/増えた(14%)」、「第一子出産(8%)」、「同棲(6%)」という結果でした。(※特にないを除く)

【2020年版】家を建てようと思ったきっかけランキング

  • 1位:結婚
  • 2位:在宅勤務になった・増えた
  • 3位:第一子出産
  • 4位:同棲
  • 5位:自身/配偶者の就職・転勤
  • 6位:賃貸物件の更新・値上げ
  • 7位:自身/配偶者の転勤

主に、結婚や出産といった家庭環境の変化、そして、長引くコロナ禍において仕事環境も大きく変化したことが家を建てるきっかけやタイミングになっているようです。

結婚や出産

家を建てることになったきっかけで一番多かったのが「結婚したタイミング」です。

結婚のタイミングで考えることといえば、「暮らしや生活環境」や「出産や育児」といった少し先のライフプランを話し合う時期。その中には当然、新婚生活と育児をともにする「住まい」も含まれるでしょう。

結婚年齢が上昇傾向にある今、結婚後すぐに住宅購入を検討する人は多く、

  • いずれ家を建てるならいっそ結婚のタイミングで
  • 家賃にお金を使っていくのが勿体ない
  • 若いうちに住宅ローンの支払いをスタートしたい

など、「結婚=家を建てる」と考えられるケースも少なくないのです。

また、生活が安定するまでを賃貸住宅で暮らし、『子どもが生まれるタイミングで家を建てる』という人も多くいます。子どもが生まれるタイミングだと、

  • 子どもと暮らす生活がイメージしやすい
  • 人数や性別でどんな家を建てるか検討できる
  • 子どもが通う幼稚園や保育園などの教育環境を選べる

など、子育てを中心にした家づくりが検討できるようになります。
詳しくは、次のトピック「家を建てるなら子供の出産前と出産後、どっちがいい?メリット・デメリットの比較」でご紹介します。

仕事・職場環境の変化

新型コロナの影響によって、働く人たちの生活様式も大きく変わりました。
その中でも、「在宅勤務が増えた」「リモートワーク中心の仕事に変わった」といった方も多いのではないでしょうか?

家を建てる理由として、多く聞かれたのが「在宅勤務になった・増えた」という意見です。

在宅勤務(リモートワーク)になった・増えた

新型コロナウイルスの流行によって「在宅勤務が増えた」という声は多いです。また、在宅勤務の時間が増えたことによって、「注文住宅を建てたい思いが強くなった」という意見も多く聞かれます。

  • 在宅での仕事が増えたので、快適に仕事環境をつくれる注文住宅を建てたいと思った。
  • 家にいる時間が長くなったことで、自分好みの住まいづくりへの興味が強くなった。
  • 在宅ワークが増えたことで、書斎のような仕事部屋の必要性が強くなった。

今の住まいへの不満」や「住環境を見直す意欲」が強くなったことが、家を建てようと思ったきっかけになっているようです。

家を建てるタイミングは子供が生まれる前と後、どっちがいい?メリット・デメリットの比較

家を建てるタイミングを考えたとき、
出産前と出産後でどっちがいいの?」こんな疑問をお持ちの方もいると思います。また、「子どもが大きくなってから…。」と考える方もいるのではないでしょうか?

そこで、多くの方が家を建てるきっかけになったと答える「出産」にフォーカスをあてて、家を建てるタイミングの出産前と出産後、それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。

出産前に家を建てるメリット・デメリット

メリット

  • 家づくりの負担と妊娠・育児の負担を分けられる
  • 引越しの荷物を少なくできる
  • 出産後の環境の変化を少なくできる
  • 落ち着いて子育てに専念できる

出産前に家を建てる大きなメリットは「家づくり」と「育児・子育て」の負担を別々にできること。また、環境の変化を少なく落ち着いた子育てができるのも特徴のひとつ。

新婚生活を大切にしながら落ち着いた子育てをしたい方は、「出産前」を家づくりのタイミングと考えてもいいかも知れません。

デメリット

  • 夫婦のライフスタイル中心の家づくりになりがち
  • 子どもの人数・性別を想定した間取りづくりが難しい
  • 出産後、家計のバランスが崩れやすい

一方、出産前に家を建てる大きなデメリットは、子どもが増えた生活を考えた家づくりが難しいこと。とくに、夫婦のライフスタイルを中心に考えた家づくりになりがちです。

出産後に家を建てるメリット・デメリット

メリット

  • 子どもの人数・性別などを踏まえた家づくりができる
  • 子どもの成長、復職を想定した資金計画が立てやすい
  • 子育てしやすい環境選び・家づくりができる
  • 子どもの入園・入学を節目にした家づくりができる

出産後に家を建てる大きなメリットは、子育てや子どもの成長を考えた家づくりができること。また、子どもの入園・入学を節目と考えられるのもポイントのひとつです。

子どもが生まれると家計のバランスは崩れやすく、休職や育休によって収入が一時的に減ってしまうケースも考えられます。その点、子どもが生まれてからの家づくりなら、「子どもの成長」「育休を終えた復帰」をタイミングとできるので余裕をもった資金計画を立てることができます。

デメリット

  • 引越しの荷物が多くなる
  • 出産直後だと体への負担が大きい
  • 子どもが小さいと荷造りや手続きに集中できない

一方、出産後に家を建てる大きなデメリットは、「家づくり」と「子育て」の負担が重なってしまうこと。また、出産したばかりの引越しや長距離の移動などは、体への負担が大きくなってしまうので注意が必要です。


家を建てるタイミングについて、「出産前」と「出産後」のメリット・デメリットをご紹介しましたがいかがでしたか?

それぞれメリット・デメリットあるものの、その家庭の将来設計によってベストなタイミングは違ってきます。

  • 夫婦二人の時間を大切に過ごしてから子育てを計画するのか?
  • 家を建てるベストなタイミングは子どもの入園・入学と考えるか?

など、将来のライフプランについてじっくりと話し合って決めるようにしましょう。

家を建てるのに良い季節・ベストな時期とは?

ここまで、家を建てるタイミングについて「平均的な相場」と「ライフイベント」といった判断基準をご紹介してきましたが、つぎに

家づくりを依頼して完成・入居までの期間をふまえた「良い季節」や「ベストな時期」についてご紹介します。見落とされがちですが、

  • 気象条件による建物への影響
  • 子どもの入園・入学時期

こうした条件から逆算した「家を建てるのに良い季節・ベストな時期」をご紹介します。

そもそも、家が建つまでの期間はどれくらい?

一般的に「家を建てる」と決めてから「入居」まで、およそ9ヵ月~15ヵ月ほどの期間が必要といわれています。そのうち、「着工」から「竣工」までは、およそ3ヵ月~6か月ほどの期間が掛かります。

家が建つまでの期間と手順・流れ

着工のタイミングは基本、希望する入居時期にあわせて調整されます。しかし、季節的にみて着工を避けるべき時期があったり、子どもの進学を見越した新生活をはじめる良いタイミングがあるなど、これらの時期を逆算して考える必要があります。

季節の変化で考えるベストな着工時期とは?

気象条件の影響を受けにくい「春」「秋」が理想的

季節の変化から家を建てるタイミングを考える場合、10月・11月に着工して、1月・2月に竣工する。もしくは、4月・5月に着工して、8月・9月に竣工するのが理想的とされています。主な理由には、

  • 冬場の基礎工事によるコンクリートの凍害・ひび割れの予防
  • 梅雨・台風時期の上棟で木材が雨水に濡れるのを予防

など、資材の劣化や強度の低下を予防するために、夏場や冬場はさけて気温の安定している春・秋が適していると言われているのです。

子どもの入園・入学で考えるベストな竣工時期とは?

10月着工・2月末の竣工スケジュールが理想的

家を建てるタイミングを考えたとき、お子さんの入園・入学時期にあわせた入居を考える方も多くいると思います。

4月の新学期スタートに合わせる場合、入居時期から逆算して10月着工、2月末を目安にした竣工スケジュールが理想的です。また、二学期から転校を予定する場合には、8月末に竣工を迎えられるようなスケジュールにしましょう。

『今、家を買う人が信じられない!5年後、10年後には大変なことになる』これってホント?

インターネットで家を建てるタイミングや時期について調べていると、

  • 今、家を買う人が信じられない!
  • 5年後、10年後には大変なことになる!
  • 2022年は家を買うべきじゃない!

こんなコメントを見かけることがあります。
マイホーム購入を検討する方にとっては非常に不安を覚える表現ですが、実際のところどうなのでしょうか?

今、家は買い時なのか?
この答えを正確に導き出せる方は恐らく居ないと思います。
ただし、『家を建てるベストなタイミングは人それぞれ、正解はありません。

住宅価格は年々高くなっている

【全国】不動産価格指数の推移

出展:国土交通省・不動産価格指数▼

上記のグラフは、国土交通省が公表する「不動産価格指数の推移」をまとめたものです。
このうち、一戸建て住宅(オレンジの棒グラフ)に注目すると、鈍化していた動きが2016年以降でジワジワと価格を上げて、2020年9月あたりを節目に大きく高騰しています。

長期的にみると緩やかに見えますが、住宅価格は年々上がっていることが分かります。

  • ウッドショック」と呼ばれる木材価格の高騰
  • 住宅ローン金利」の上昇傾向
  • 円安・資材不足」による建設資材や住宅機器の価格高騰

など、2022年現在、住宅価格を高騰させるさまざまな材料によって、多くの建築業者が価格の引き上げをせざるえない状況にあります。(坪単価で3万~5万円ほど上がっていると言われています。)

先のことなので断定はできませんが、住宅価格の高止まりは2022年以降も続く可能性が考えられ、値下がりする保証はどこにもありません。

そのため、家を建てるきっかけに直面している方の場合、ちょうどいいベストなタイミングは「今」なのかも知れません。

補助金や減税制度を上手に活用しよう!

マイホーム購入は家計にとって大きな負担になるもの。少しでもその負担を軽くするためには、新築購入時に利用できる「補助金」や「減税制度」を積極的に活用しましょう。

ただし、これらの優遇制度はすべての住宅に適用されるわけではなく、一定の基準や条件を満たす必要があります。「どんな制度なのか?」「条件や基準はなにか?」「どんなメリットが得られるのか?」前もって知っておくようにしましょう。

国による補助金・助成金・給付金の一覧

こどもみらい住宅支援事業 こどもみらい住宅支援事業は、子育て世代・若いご夫婦の世帯が「高い省エネ性能を持つ住宅」を建てやすくするために補助金を支援する制度です。
ZEH支援事業 ZEH支援事業とは、電気やガスといったエネルギーをあまり使わなくても快適に過ごせる家、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の建築を奨励するための支援事業です。
LCCM住宅整備推進事業 LCCM(ライフ・サイクル・カーボン・マイナス)住宅整備推進事業は、国土交通省によって2022年度に新設された補助金制度です。ZEH住宅よりも上位に置かれ、国として最終的に目指す低炭素住宅の形でもあります。
地域型住宅グリーン化事業 この事業は、認定長期優良住宅、ゼロエネルギー型住宅、高度省エネ型住宅(認定低炭素住宅)の基準を満たした家を新築する際、次の表の通り、それぞれの条件に応じた補助金が交付されるというものです。
蓄電池等のDER等導入事業築実証事業 DERと呼ばれる分散型エネルギーリソースを活用した次世代技術構築実証事業を活用する事で、家庭用の蓄電池設置(実証実験の参加)で国から補助金が受けられる制度。

自治体による補助金・助成金の一覧

ZEH住宅など省エネ住宅への補助金 各自治体が行うZEH住宅などの省エネ住宅に対する独自の補助金制度。基本的に国の予算を使った補助金でなれば、併用することが可能です。
解体費用助成金 解体費用助成金とは、築年数が古い家や倒壊の恐れがある家などを解体する場合に、自治体が費用の一部を負担してくれる制度です。
木造住宅の耐震建て替えの補助金 耐震性能に不安のある古い木造住宅を建て替える際に貰える補助金のこと。
同居・子育て支援補助金 子育てファミリー移住定住促進事業の一環として18歳以下の子どもがいる世帯に「新築住宅の建築又は購入の助成」を受け取れる制度。
地産木材を使用した家への補助金制度 地域の木材を使った家を建てた場合に受け取れる、補助金や助成金の制度のこと。
移住で家を建てる場合の補助金 移住によって家を建てた場合に受け取られる「移住支援金」制度のこと。

家を新築した際の減税制度一覧

住宅ローン減税(住宅ローン控除) 住宅ローン減税は、年末時に残っている住宅ローンの額の0.7%分が、その年に支払った所得税から控除され、還付金として受け取ることができる制度。
登録免許税の税率軽減 不動産の登記手続きを法務局で行う際に納める税金に対して「軽減税率」が適用される制度。2024年3月31日まで
不動産取得税の軽減 土地や建物などの不動産を取得した際に一度だけ課せられる地方税に対する軽減税率制度のこと。2024年3月31日まで
固定資産税の軽減 一定の要件を満たす新築住宅を建てた場合に適用される「固定資産税の軽減」制度。2024年3月31日まで
贈与税 住宅取得等資金に係る非課税措置 家の購入資金の贈与を受けた場合、いて値金額まで贈与税が「非課税」となる制度。2023年度まで延長され、非課税の対象となる金額は最大1000万円に縮小

家を新築した際の優遇制度一覧

住宅ローン【フラット35】の金利優遇制度 省エネルギー住宅や耐震性の高い住宅といった質の高い住宅の購入に【フラット35】を利用する場合、借入金利を一定期間引き下げるという制度。
住宅の構造による火災保険料の軽減 耐火性能の高い家を建てることで適用される「火災保険料の軽減」制度。
耐震等級などによる地震保険優遇制度 耐震性能の高い家を建てることで適用される「地震保険優遇」制度。

補助金や減税制度は、毎年のように内容変更や期限延長、廃止が行われるため、最新の情報を細目にチェックすることが大切です。住宅購入の負担を少しでも減らすためにも、使える補助金や減税制度は積極的に活用していきましょう。

まとめ

家を建てる時期やタイミング」をテーマに、データをもとにした平均的な目安、ライフイベントごとのシチュエーション、2022年・今家を購入すべきか?という問題など、ご紹介してきました。いかがでしたか?

住宅ローンを利用して家を建てる場合、今の年収や月々の支払い金額も大事ですが、ローン完済時期を見越した年齢をひとつのタイミングで考えることができます。また、結婚や出産など、ライフイベントを節目として考えるのもいいでしょう。

今、家は買い時なのか?
この答えを正確に導き出せる方は恐らく居ないと思います。
ただし、『家を建てるベストなタイミングは人それぞれ、正解はありません。

今回ご紹介した記事を参考に、将来のライフプランに家を建てるベストなタイミング・良い時期を組み込めるようにして下さい。

この記事のポイントまとめ
データでみる家を建てる平均的なタイミング
  • 住宅購入者の平均年齢は「37.6歳」
  • 住宅購入者の平均年収は「約590万円」
  • 住宅購入者の頭金の平均は「610万円」
  • 住宅購入者の平均家族数は「3.6人」

【2020年版】家を建てようと思ったきっかけランキング
  • 1位:結婚
  • 2位:在宅勤務になった・増えた
  • 3位:第一子出産
  • 4位:同棲
  • 5位:自身/配偶者の就職・転勤
  • 6位:賃貸物件の更新・値上げ
  • 7位:自身/配偶者の転勤

子供が生まれる前に家を建てるメリット・デメリット
◇メリット
  • 家づくりの負担と妊娠・育児の負担を分けられる
  • 引越しの荷物を少なくできる
  • 出産後の環境の変化を少なくできる
  • 落ち着いて子育てに専念できる
◇デメリット
  • 夫婦のライフスタイル中心の家づくりになりがち
  • 子どもの人数・性別を想定した間取りづくりが難しい
  • 出産後、家計のバランスが崩れやすい

子供が生まれてから家を建てるメリット・デメリット
◇メリット
  • 子どもの人数・性別などを踏まえた家づくりができる
  • 子どもの成長、復職を想定した資金計画が立てやすい
  • 子育てしやすい環境選び・家づくりができる
  • 子どもの入園・入学を節目にした家づくりができるる
◇デメリット
  • 引越しの荷物が多くなる
  • 出産直後だと体への負担が大きい
  • 子どもが小さいと荷造りや手続きに集中できない

家を建てるのに良い季節・ベストな時期とは?

季節の変化から家を建てるタイミングを考える場合、10月・11月に着工して、1月・2月に竣工する。もしくは、4月・5月に着工して、8月・9月に竣工するのが理想的とされています。

また、子どもの入園・入学で考えた場合には、入居時期から逆算して10月着工、2月末を目安にした竣工スケジュールが理想的です。

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