注文住宅とは?建売住宅との違いやメリット・デメリットをご紹介

注文住宅とは?建売住宅との違いやメリット・デメリットをご紹介

新築戸建てのマイホームを建てるなら、

オシャレな外観に使い勝手のいい間取り』『子どもとの時間を楽しめる広々としたLDK』など、とにかく自分好みの理想的な家づくりを目指したい!

こんな希望を考える方も多くいるのではないでしょうか?そんな方にオススメなのが注文住宅の家づくりです。

注文住宅は、その言葉の通り「イチから注文して建てる自由設計の家づくり」。マイホームに思い描く”理想”や”希望”の数々をその特徴的な設計・施工技術で叶えてくれます。その一方で、

注文住宅と建売住宅はどう違うの?
それぞれのメリットとデメリットを知りたい!

という疑問を持つ方も多いはず。そこで今回の記事では、

この記事で分かるコト
  • 注文住宅の特徴やメリット・デメリット
  • 注文住宅と建売住宅の違い
  • 注文住宅を建てるための相場や費用の目安
  • 注文住宅を建てる流れや手順

注文住宅ってどんな家?」をテーマにして、その特徴や種類、建売住宅との違いやメリット・デメリットなど、詳しくご紹介します。『建売住宅と注文住宅どちらを選ぶべき?』という方はぜひ参考にしてみて下さい。

注文住宅ってどんな家?特徴とは?

注文住宅ってどんな家?特徴とは?

注文住宅とは「イチから注文して建てる”フルオーダー”、または”セミオーダータイプ”の新築一戸建て住宅」のこと

まずはじめに、注文住宅の特徴や種類についてご紹介します。
注文住宅とは、文字通り「イチから注文して建てる新築戸建て住宅」のこと。設計方法の違いによって種類が分かれ、

  • 世界にひとつだけの完全オーダー製の家づくり「フルオーダータイプ
  • 基本の住宅プランを自分好みにカスタマイズして建てる「セミオーダータイプ

大きく2種類に分類されます。

この他にも、前もって決められた間取りパターンに設備や部材を組み合わせて建てるローコスト住宅プラン、「規格住宅」と呼ばれるタイプもあります。それぞれの特徴や違いを見てみましょう。

フルオーダー住宅とは?

フルオーダー住宅とは、家づくりのあらゆる仕様を自分好みに決められる、自由度の高い設計タイプのこと。

フルオーダーで注文住宅を建てる場合、間取りや外観デザインだけでなく、使用する木材や断熱材といった部材の種類、設備や内容の仕様なども細かく選ぶことができます。世界にひとつだけのオンリーワンな家づくりができるのが大きな特徴です。

フルオーダーの注文住宅はどこに依頼する?

自由な設計にも応えてくれてデザイン性も高い「設計事務所」に依頼するケースが多いです。設計事務所に家づくりを依頼する場合、おしゃれで個性的な家が建てられる一方で、建築費用は割高になる場合が多く、完成までの期間が長くなるといったデメリットもあります。

一般的に、「高級注文住宅」や「ハイグレード注文住宅」と呼ばれる家は、設計事務所に依頼して建てたフルオーダー住宅のことを指しています。

TAINN DESIGN 一級建築士事務所で建てた「フルオーダー住宅」の実例

TAINN DESIGN 一級建築士事務所で建てた「フルオーダー住宅」の実例

出展:SUUMO

本体価格: 3,200万円(98.5万円/坪)
延床面積: 107.46m2(32.5坪)
敷地面積: 154.83m2(46.8坪)
家族構成: 夫婦
施工会社: TAINN DESIGN 一級建築士事務所
間取り図(3LDK+小屋裏収納)
TAINN DESIGN 一級建築士事務所で建てた「フルオーダー住宅」の間取り図
TAINN DESIGN 一級建築士事務所で建てた「フルオーダー住宅」の間取り図

ご紹介した建築事例は、東京都小平市に本社を構える「TAINN DESIGN(一級建築士事務所)」の間取りです。

家事のしやすさなどの「実用性・暮らしやすさ」を大切に考える奥さんと、一方で趣味の時間や空間を大切に「心地よさ」を重要視する旦那さん。まったくタイプの違う二人の要望を建築士さんやデザイナーさんが上手くまとめて、心地の良い空間に仕上げられています。

このように、家づくりのこだわりや条件、イメージする理想の空間をしっかりとした形にしてくれるのがフルオーダー住宅の大きな特徴です。

セミオーダー住宅とは?

セミオーダー住宅とは、仕様がある程度決められている商品プランの中から好きなパターンを組み合わせて設計するタイプの家です。後ほど詳しくご紹介しますが、先ほどのフルオーダー住宅と建売住宅の特徴を併せもつ中間に位置するのがセミオーダー住宅といえるでしょう。

セミオーダー住宅の大きな特徴は、フルオーダーほどではないものの、自由度の高い設計が可能で完成までの期間を短く抑えられること。また、主要構造部を工場で大量生産される「工業化」を取り入れることで、品質の高い家を比較的リーズナブルに建てることができます。

テレビCMなどで見かける大手ハウスメーカー(積水ハウス、セキスイハイム、ダイワハウス、ミサワホームなど)が提供する商品プランの多くは、このセミオーダー住宅に分類されます。

セミオーダー住宅のメリット・デメリットとは?

セミオーダー住宅の大きなメリットは、施工から完成までの期間を短くし、自由度の高い(一定の)家づくりができること。また、ハウスメーカーごとの商品プランがはっきりしているので選びやすいというメリットも。

一方で、大きなデメリットは、主要構造部がある程度規格として決められているため、狭小地や変形地といった条件には対応できないケースがあること。また、基礎や構造についてはハウスメーカーの仕様に沿った形になります。

タマホームで建てた「セミオーダー住宅」の実例

タマホームで建てた「セミオーダー住宅」の実例

出展:SUUMO

本体価格: 2,500万円~2,999万円(55.5万円~69.3万円/坪)
延床面積: 119.24m2(36.0坪)
敷地面積:
家族構成: 夫婦+子ども1人
施工会社: タマホーム(大安心の家シリーズ)
間取り図(4LDK+小屋裏収納)
タマホームで建てた「セミオーダー住宅」の間取り図
タマホームで建てた「セミオーダー住宅」の間取り図

上記の画像は、”品質も、価格も、叶う家”をコンセプトに全国展開する大手ハウスメーカー「タマホーム」で建てたセミオーダー住宅。商品プランは「大安心の家シリーズ」です。

施主さんのこだわりポイント
  • 小上がりにした和室は壁で仕切らずLDKと一体化した広々スペースに
  • ウッドデッキとつながる明るく開放的なサンルーム
  • ベビーカーや上着などを収納できる広いシューズクローク
  • 空間のアクセントに映えるアーチ型の垂れ壁やウエスタンドア
  • 床暖房に太陽光パネルの設置

このように、セミオーダー住宅は、豊富な商品プランをベースにして、好きなデザイン・希望の間取り・部屋数・設備や仕様などを自由に選べるのが大きな特徴です。

「自由度の高さ」という点でみればフルオーダー住宅に劣りますが、高い品質と安心できる性能、そして一定の自由度を加えた家を建てることができます。また、予算に合わせた家づくりができるのも大きな魅力です。

規格住宅とは?

ご紹介した2種類の注文住宅に対して、真逆の設計方法をとるのが「規格住宅」です。

規格住宅とは、ハウスメーカーや工務店があらかじめ用意した間取りプラン(規格)をもとに、好みの設備やデザイン・仕様を選んで組み合わせるセレクトタイプの設計方法。完成までの工期が短く、建築費を安く抑えられるのが大きな魅力です。

規格住宅のメリット・デメリットとは?

規格住宅の大きなメリットは「費用を安く抑えて家を建てられる」こと。また、あらかじめ規格化された間取りプランの施工になるため、工期が短く入居までがスムーズ、完成後のギャップが少ないといったメリットもあります。

一方で大きなデメリットは「家づくりの自由度が低い」ということ。また、複雑な形をした土地や条件の厳しい土地には対応できない場合があります。

ジブンハウスで建てた「規格住宅」の実例

ジブンハウスで建てた「規格住宅」の実例

出展:SUUMO

本体価格: 1,900万円~1,999万円(60.5万円~63.7万円/坪)
延床面積: 103.90m2(31.4坪)
敷地面積: 167.21m2(50.5坪)
家族構成: 夫婦+子ども2人
施工会社: ジブンハウス
間取り図(3LDK)
ジブンハウスで建てた「規格住宅」の実例
ジブンハウスで建てた「規格住宅」の実例

上記は、「家はスマホで買う時代」をコンセプトに、VRやARなど最新テクノロジーを活用した規格住宅プランを手掛ける「ジブンハウス」の建築事例です。

規格住宅でどんな家が建てられるのか?
具体的なイメージを掴みたい方は「ジブンハウス公式サイト」から、VR体験・スマートカスタムを体験してみて下さい。カスタマイズした結果には、本体価格や月々の返済額も表示されるので、家づくりのイメージだけでなく費用シミュレーションもオンラインで体験できます。


ここまで、注文住宅の特徴を「フルオーダー」と「セミオーダー」の違い、また反対にあらかじめパッケージプランとして規格化された「規格住宅」とあわせてご紹介しました。

この注文住宅の特徴をふまえて、次のトピックでは「メリット・デメリット」についてご紹介します。

注文住宅のメリット・デメリットとは?

注文住宅のメリット・デメリットとは?

注文住宅の大きなメリットは「自由度の高い設計で自分好みの家づくりができる」こと。一方、デメリットに目を向けると「建築費が割高になりやすい」ということがあげられます。

具体的にどんなメリットがあってデメリットは許容できる範囲なのか?詳しくご紹介します。

注文住宅の家を建てる4つのメリット

注文住宅のメリットは大きく4つ。

  • 自由度の高い家づくりができる
  • 予算の調整・コストダウンもできる
  • 建築プロセスを確認できる
  • こだわり部分にメリハリをつけられる

注文住宅のメリット① 自由度の高い家づくりができる

注文住宅の大きなメリットは「自由度の高い家づくりができる」こと。

建物の安全性、土地の条件や高さの制限など基本的な課題をクリアできれば、どのような家でも自由に建てることができます。間取りや外観のデザイン、設備や仕様といった家づくりの要望を幅広く叶えることができます。

また、大手ハウスメーカーから工務店、設計事務所まで、特徴を活かした自由設計プランを提供しているので、豊富なバリエーションから自分好みの家づくりを検討できるのも注文住宅の大きな魅力です。

注文住宅のメリット② 予算の調整・コストダウンもできる

注文住宅のメリット2つ目は「予算の調整・コストダウンもできる」こと。

先ほどお伝えしたように自由設計の家づくりは、間取りや設備・仕様にいたるまで自由に決めることができます。そのため、予算に収まるように設備のグレードを調整したり、予算を大きくかける部分とかけない部分のメリハリをつけることで、全体のコストダウンを図ることもできるのです。

注文住宅のメリット③ 建築プロセスを確認できる

注文住宅のメリット3つ目は「建築プロセスを確認できる」こと。

注文住宅は、『地鎮祭 > 着工 > 基礎工事 > 上棟式 > 工事完了 > 竣工・引き渡し』といくつかのプロセスを経て建てられます。家が完成されていく工程を身近で見られる喜びに加えて、しっかりと工事が行われているのかチェックできるのも大きなメリットです。

建築過程をチェックできるということは、職人さんや施工業者に対していい意味でのプレッシャーを与えることができます。実際、建売住宅と比べて注文住宅で建てた家の方が「手抜き工事」のリスクが少ないとも言われています。

注文住宅のメリット④ こだわり部分にメリハリを付けられる

注文住宅のメリット4つ目は「こだわり部分にメリハリを付けられる」こと。

2つ目の「予算の調整・コストダウンもできる」でもご紹介しましたが、注文住宅は予算を大きくかける部分と逆に削る部分など、こだわりたい部分にメリハリを付けることができます。

たとえば、家族が集まるリビングには広さと明るさ、暮らしやすい間取りにこだわって、寝室や子ども部屋は既製品をつかってシンプルな間取りに。十分な採光と風通りを確保するためにあえて中庭をつくってコの字型の間取りにする。十分な収納スペースを備えて家事ラクな動線づくりを優先するなどです。


注文住宅の代表的なメリット4つをご紹介しました。
いかがでしたか?すでに完成された家を購入する「建売住宅」では叶えられない注文住宅ならではのメリットといえるでしょう。

注文住宅の家を建てる3つのデメリット

続いてデメリットを見てみましょう。
注文住宅を建てるデメリットは大きく3つ。

  • コストが割高で予算オーバーしやすい
  • 契約や手続きが複雑で入居までの時間が長い
  • 完成するまで実物のイメージがしづらい

注文住宅のデメリット① コストが割高で予算オーバーしやすい

注文住宅の大きなデメリットは「コストが割高で予算オーバーしやすい」こと。

のちほど「注文住宅の相場はいくら?費用や予算について」で詳しくご紹介しますが、注文住宅を建てる平均的な費用は「3,534万円」、建売住宅と比べると建築コストは割高になってしまいます。

また、「予算オーバーしやすい」といったデメリットもあります。
自由度の高い家づくりができる一方で、オプションの追加や設備のアップグレード、より個性的な間取りや外観デザインに仕上げるほどコストは高くなります。そのため、想定していた予算より高くなった。ということは意外と多くあるのです。

注文住宅のデメリット② 契約や手続きが複雑で入居までの時間が長い

注文住宅のデメリット2つ目は「契約や手続きが複雑で入居までの時間が長い」ということ。

注文住宅を建てるには、大きく分けて「下準備」「計画」「設計」「工事」「完成」と5つの流れで進めていき、短くても9ヵ月ほど、長ければ1年以上の期間をかけて家を建てます。

のちほど「注文住宅を建てる流れ・手順とは?」で詳しくご紹介しますが、「家を建てる!」と決めてから完成したマイホームに入居するまでには、それなりに長い期間を必要とします。さらに、事前の準備や複雑な手続きなど、想像以上にやることは沢山あります。

家が建つまでの流れと入居までの手順」を前もって知っておくことが大切です。また、その流れにそって必要な手続きを「やることリスト」にまとめておくことが重要です。

注文住宅のデメリット③ 完成するまで実物のイメージがしづらい

注文住宅のデメリット3つ目は「完成するまで実物のイメージがしづらい」こと。

できれば避けて通りたい注文住宅の失敗・後悔のひとつに「実際に住んでみるとイメージと違った」という声があげられます。施工会社の担当者と、図面や建築パースをつかった打合せを重ねたとしても、実際に実物をみて決めるのと比べるとどうしてもギャップが生まれてしまうのです。

この点、すでに完成した家を実際に見て決められる「建売住宅」と比べると、大きなデメリットになると言えるでしょう。

「注文住宅」と「建売住宅」どっちがいい?メリット・デメリットの比較

「注文住宅」と「建売住宅」どっちがいい?メリット・デメリットの比較

注文住宅にするべきか?それとも建売住宅にするべきか?

マイホーム購入を検討する方なら一度はこんな悩みをもった経験があるのではないでしょうか?じつは、注文住宅と並んで建売住宅の人気も高いです。

住宅金融支援機構が発表した「2020年度フラット35利用者調査」によると、

注文住宅(土地付き含む)と建売住宅の件数

出展:住宅金融支援機構「2020年度フラット35利用者調査」

土地付き注文住宅を除いて考えると、建売住宅が注文住宅の件数を上回り、地域別でみると首都圏を中心に土地の価格が高騰するエリアで人気が高い傾向があります。

それを踏まえて、注文住宅と建売住宅にはどんな特徴があって、メリット・デメリットの違いは何か?詳しくご紹介します。

建売住宅とは?

建売住宅とは、完成済み(もしくは完成予定)の建物と土地がセットで販売されている新築の戸建て住宅のこと。分譲地に複数建てられる「分譲住宅」も、この建売住宅の一種です。

建物のデザインや間取りといった設計プランが決められているため、契約から引き渡しまでの期間が短く、早くて1ヶ月、建築前でも4ヶ月程度で入居が可能です。また、注文住宅と比べて低コストで購入できるのも大きな特徴です。

注文住宅と建売住宅の違いとは?メリット・デメリットの比較

まずは注文住宅と建売住宅、その特徴や違いから見てみましょう。

注文住宅 建売住宅
  • 土地を買って家を建てる
  • 自由度の高い家づくりができる
  • 土地付きの家を買う
  • 間取りや仕様は予め決まっている

大きな違いは「土地のアリ・ナシ」と「設計の自由度」の2つ。
この2つの特徴から、それぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。

建売住宅のメリット・デメリット

メリット デメリット
  • 打合せや手続きが簡単
  • 契約して比較的早く入居できる
  • 比較的安く購入できる
  • 好立地な物件が多い
  • 間取りや設備の自由度が低い
  • 建築過程を確認できない

建売住宅の大きなメリットは、打合せや手続きの手間を最小限にして入居までの期間を短くできること。完成済みの建売なら最短で1ヶ月程度、建築前でも4ヶ月ほどで入居可能です。

一方、すでに完成済み(完成予定)の家を購入するため、間取りや設備などの自由度は低く、建築過程を確認することはできません。

注文住宅のメリット・デメリット

メリット デメリット
  • 自由度の高い家づくりができる
  • 予算の調整・コストダウンもできる
  • 建築プロセスを確認できる
  • こだわり部分にメリハリをつけられる
  • コストが割高で予算オーバーしやすい
  • 契約や手続きが複雑で入居までの時間が長い
  • 完成するまで実物のイメージがしづらい

一方で、注文住宅のメリットとデメリットと比べてみると、建売住宅の長所と短所を補うような形になります。

建売住宅を購入する場合、満足できる間取りや立地の物件が見つかれば、比較的少ない手間と時間でマイホームを手にすることができます。逆に、時間がかかったとしても自分好みのマイホームを建てたい!という方であれば、注文住宅を選ぶといいでしょう。

注文住宅の相場はいくら?費用や予算について

注文住宅の相場はいくら?費用や予算について

注文住宅を建てる」と決めて、真っ先に浮かぶ心配ごとといえば「費用」や「予算」といったお金の心配ではないでしょうか?

これまでご紹介したように、注文住宅の購入は決して安いものではなく、人生で最大級の大きな買い物になります。そこで、注文住宅の費用相場や予算の目安、建物の本体だけじゃない、費用の内訳についてご紹介します。

注文住宅を建てる費用相場は全国平均で「3,534万円」

まずは注文住宅を建てるための費用を「全国平均の相場」から見ていきましょう。

住宅金融支援機構が公表する「2020年度フラット35利用者調査」データによると、注文住宅を建てるための費用相場は全国平均で「3,534万円」でした。

地域 建物代 準備資金 世帯年収
全国平均 3533.6 万円 617.7 万円 594.2 万円
三大都市圏 3739.3 万円 690.8 万円 619.2 万円
首都圏 3808.5 万円 749.8 万円 629.5 万円
近畿圏 3741.5 万円 647.6 万円 617.3 万円
東海圏 3606.3 万円 622.8 万円 601.5 万円
その他地域 3355.9 万円 554.6 万円 572.6 万円

出展:住宅金融支援機構「2020年度フラット35利用者調査データ」

地域別でみると、首都圏がもっとも高く「3,809万円」、準備資金は「750万円」、世帯年収では「630万円」という結果でした。

また、これらの相場は建物の本体価格にあたり、その他の費用についても知っておく必要があります。

注文住宅を建てるための費用の内訳とは?

注文住宅を建てるための費用は大きく、「本体工事費」「付帯工事費」「諸費用」の3つに分けることができます。

注文住宅を建てるための費用の内訳

本体工事費

本体工事費とは、家を建てるための費用のことで「建築費」を指します。総額費用の「7割~8割」がこの本体工事費が占め、その内容は「仮設」「基礎」「構造体」「屋根」など、さまざまな工事が含まれます。

付帯工事費

付帯工事費とは、先ほどご紹介した家本体の建築以外にかかる費用のことで、家を建てる総額費用のうち「2割~3割」がこの付帯工事費が占めます。

たとえば、フェンスや門扉、アプローチや庭の植栽など「外構工事」をはじめ、「屋外給排水工事」や「解体工事費」「地盤改良費」などが付帯工事費に含まれます。

諸費用

諸費用とは、建築工事をのぞく費用のことです。たとえば、各種手続きの費用や税金などがこの諸費用に含まれます。総額費用の「1割程度」、「100万~150万円前後」が費用の目安とされています。

諸費用の支払いは、それぞれの手続きを進めるタイミングで現金払いとなるケースが多く、その支払い額も大小さまざまです。そのため、どのような手続きにいくらの費用が必要なのか?支払いのタイミングはいつなのか?あらかじめ確認・準備しておくようにしましょう。

注文住宅を建てる流れ・手順とは?

注文住宅を建てるにはどんな手順・流れで進めるのか?

完成までの期間を含めて気になる方も多いのではないでしょうか?注文住宅を建てるには、それなりに長い期間を必要として、事前の準備や複雑な手続きなど、やるべきコトは非常に多くあります。

そこで、家づくりを検討してから入居までに必要な手続きなど、まとめてみました。

注文住宅を建てる全体の流れと期間の目安

まず始めに、家を建てるまでの全体の流れを見てみましょう。大きく分けて、「下準備」「計画」「設計」「工事」「完成」と5つの流れで進めていき、短くても9ヵ月ほど、長ければ1年以上の期間をかけて家を建てます。

家を建てる手順と流れ、完成から入居までの期間をまとめた画像

それぞれの手順にかかる期間はさまざまですが、一般的に「家を建てる」と決めてから「入居」まで、およそ9ヵ月~15ヵ月ほどの期間が必要になります。この中でも、計画の「土地探し」と「ハウスメーカー選び」に十分な時間をかける方が多いです。

注文住宅を建てるまでの流れと入居までの手順「やることリスト」

家が建つまでの流れと入居までの手順を「24の項目」にわけて、それぞれの項目で必要な準備を「やることリスト」にまとめてみました。

流れ 手順 やることリスト
下準備

情報収集
  • 家づくりの流れや手順を調べる
  • 施工会社や費用について調べる
イメージづくり
  • 今の暮らしの不満をまとめる
  • 家づくりの希望をリストアップ
  • 住宅カタログ、商品プランの画像を収集
希望の優先順位リスト作成
  • 家づくりの希望リストに優先順位をつける
  • 家族全員で家づくりのイメージを共有する
計画

予算・資金計画を立てる
  • 自己資金を把握して住宅ローンの借入、返済をシミュレーションする
  • 土地代と建物代のバランスを決める
ハウスメーカー選び
  • イメージに近いハウスメーカー、工務店の候補を選ぶ
  • 間取りプラン、工法の違い、価格の目安などをまとめる
土地探し
  • 希望や条件から土地の候補を決める
  • ハウスメーカーの候補を絞り込む
設計

ローンの事前審査
  • 手付金、諸費用の支払い準備
  • 住宅ローンの支払いタイミングの確認
土地の売買契約
  • 重要事項説明書の内容を確認
  • 手付金、諸費用の支払い準備
敷地・地盤調査
  • 地盤改良が必要な場合は費用の準備
設計・間取りのプランニング
  • 複数の設計プランを比較する
見積もり比較
  • 複数の見積もり書を比較する
  • 見積もり項目の確認
依頼先の決定
  • 必要あれば現場見学や工場見学に参加する
工事請負契約
  • 設計プランや仕様の詳細をしっかり決めた上で契約する
  • 契約金と印紙代の支払い準備
住宅ローンの申請
  • 代金支払いのタイミングを確認する
建築確認申請
  • 建築許可の取得
工事

地鎮祭
  • 費用の準備
  • 近隣への挨拶回り
着工
  • 着工金の支払い
基礎工事
  • 可能であれば現場で確認
上棟式
  • 中間金の支払い
工事完了
  • 施工会社による自社検査
  • 専門機関による完了検査
竣工・引き渡し
  • 検査済証の発行
  • 施主による竣工検査(内覧会)
  • 残金や火災保険料の支払い
完成

登記
  • 登記
  • 電気、ガス等の手続き
住宅ローンの実行
  • さまざまな支払い
入居
  • 引越し
  • 近隣への挨拶

家を建てる流れや手順、必要な手続きなど詳しく知りたい方は下記のページも参考にしてみて下さい。

まとめ

注文住宅ってどんな家?」をテーマに、その特徴や種類、建売住宅との違いやメリット・デメリットなどをご紹介してきました。

注文住宅のメリット・デメリットとは?
建売住宅と注文住宅、どちらを選ぶべき?

こうした疑問を持たれている方にとって、参考にできる情報をお届けできたのではないでしょうか?注文住宅と建売住宅、いずれもメリットとデメリットがあって、家づくりに求める理想や予算の都合などで好みは大きく分かれます。

家づくりのこだわり条件を整理した上で、ピッタリの家づくりの選択をするようにしてください。

この記事のポイントまとめ
注文住宅とは?

注文住宅とは、文字通り「イチから注文して建てる新築戸建て住宅」のこと。設計方法の違いによって種類が分かれ「フルオーダー」と「セミオーダー」の大きく2種類に分かれます。

注文住宅ってどんな家?特徴とは?

注文住宅のメリット・デメリットとは?

注文住宅の大きなメリットは「自由度の高い設計で自分好みの家づくりができる」こと。一方、デメリットに目を向けると「建築費が割高になりやすい」ということがあげられます。

◆注文住宅のメリット

  • 自由度の高い家づくりができる
  • 予算の調整・コストダウンもできる
  • 建築プロセスを確認できる
  • こだわり部分にメリハリをつけられる

◆注文住宅のデメリット

  • コストが割高で予算オーバーしやすい
  • 契約や手続きが複雑で入居までの時間が長い
  • 完成するまで実物のイメージがしづらい

注文住宅のメリット・デメリットとは?

建売住宅と注文住宅の違いとは?

建売住宅とは、建売住宅とは、完成済み(もしくは完成予定)の建物と土地がセットで販売されている新築の戸建て住宅のこと。分譲地に複数建てられる「分譲住宅」も、この建売住宅の一種です。

建売住宅と注文住宅の大きな違いは、「自由度の高さ」と「土地購入の必要性」の2つ。

注文住宅 建売住宅
  • 土地を買って家を建てる
  • 自由度の高い家づくりができる
  • 土地付きの家を買う
  • 間取りや仕様は予め決まっている

建売住宅を購入する場合、満足できる間取りや立地の物件が見つかれば、比較的少ない手間と時間でマイホームを手にすることができます。逆に、時間がかかったとしても自分好みのマイホームを建てたい!という方であれば、注文住宅を選ぶといいでしょう。

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