【一条工務店の間取りプラン・事例集】i-smartで建てる30~40坪の間取り図と豊富な標準仕様をご紹介!

一条工務店の間取りプラン・事例集

「家は、性能。」のコンセプトのもと、ダントツの高性能を武器に業界トップクラスの販売戸数まで急成長を遂げた一条工務店。”高気密・高断熱”や”全館床暖房”と言えば、一条工務店の右に出るメーカーはいないと言っても過言ではありません。

一条工務店の人気の秘密は「充実した標準仕様」にあります。高気密高断熱を確保するための熱交換換気システム・トリプル樹脂サッシ・高性能断熱材などが標準仕様として付いているため、オプションの有無で気密性・断熱性に大きな違が出ることはありません。

また、一条工務店の間取りプランは平屋・2階建て・坪数に関わらず、優れた家事動線をベースに豊富な標準仕様を活かした収納スペースと、部屋・空間を広く取る工夫が特徴です。日々の暮らし・家事を支える間取りはもちろんのこと、休日も家で過ごしたくなるような間取りプランを提案してくれるはずです。

ここでは、一条工務店の最大の特徴である標準仕様のラインナップをはじめ、30~40坪の平屋・2階建ての間取りプラン、そして「一条ルール」と呼ばれる制限についてご紹介します。
特に、最後にご紹介する「一条ルール」は、間取りに大きく影響するうえに、聞かなければ教えてもらえない内容になるので、一条工務店に興味を持っている方は、ぜひご一読ください。


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一条工務店の目玉商品「i-smart」とは?話題の標準仕様をご紹介

一条工務店といえば、やはり「i-smart」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?数ある商品ラインナップの中で「最も断熱性が高く、最も標準仕様が豊富」であることを理由に人気を呼び、一条工務店を戸建住宅販売戸数1位に押し上げたのが、この「i-smart」です。

ここでは、快適な暮らしを支える「全館床暖房」や「熱交換換気システム」、i-smartの高断熱性を実現している「トリプル樹脂サッシ」や「外内ダブル断熱構法」、デザイン性・収納力バツグンの「住宅設備」など、多くの人がi-smartを選ぶ決め手である”充実した標準仕様”をご紹介します。

一条工務店やi-smartを知る上では欠かせないこの標準仕様。どれを取ってもオプション費0円とは思えないクオリティの高さを誇るので、まずは、他メーカーと比べていかに充実しているか、いかに性能が高いかを知っていただければと思います。

全館床暖房

一条工務店の全館床暖房

標準仕様の中でも特に評判の高い「全館床暖房」。
リビングやダイニングはもちろんこと、浴室やトイレ、廊下まで、生活スペース全てに床暖房システムが入っています。全館床暖房のある暮らしでは、家の中で「寒い」と思うことが一切ないことから、一度使うと絶対に手放せないと言われています。

家中どこへ行っても温度が一定なので温度差による体への負担がなく、風を使わないのでハウスダストを巻き上げることもありません。また、温水を使って体温より低い温度でじんわり暖めるため、火事・火傷・低温やけどの心配もなく、小さな子供がいる家庭でも安心して使用できます。

熱交換換気システム「ロスガード90」

一条工務店の熱交換換気システム「ロスガード90」

ロスガード90」とは、新鮮な外気を室温に近づけてから給気し、快適な室温を損なうことなく家中の空気を入れ換えることができる換気システムです。

一般的な「自然給気型」の換気システムの場合、空気だけでなく室内の熱も一緒に入れ替えてしまったり、逆に花粉やPM2.5を含んだ不快な空気を取り入れてしまうことが欠点となります。その点ロスガード90は、本来捨てられる快適な温度を最大90%回収し、専用の高性能フィルターは花粉・黄砂を99%PM2.5を95%除去することができるため、室温をそのままに家中をキレイな空気に保つことができます。

防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ

一条工務店の防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ

一条工務店の手掛ける住宅が”高断熱”である理由の一つが、この「防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ」です。室内を快適な温度に保つためには、家の中で最も熱が出入りする窓の断熱性能を高めることが必要不可欠と言われています。

この窓が高断熱性能である理由は、以下の3つ。

Low-Eガラス

金属膜を表面にコーティングした「Low-Eガラス」は、夏の日射を遮り、冬の暖房の熱を室内に反射させ、冷暖房効率を高めます。これを室外側と中央に2枚採用することで、より高い断熱性能を実現しています。

樹脂

熱伝導率がアルミの約1/1000と言われている「樹脂」。一般的にアルミが使われることの多いスペーサーと窓枠に、この樹脂を使うことで断熱だけでなく、結露も生じにくくなっています。

クリプトンガス

ガラスとガラスの間には、希少価値の高い「クリプトンガス」が充填されています。熱伝導率の低さは、一般的に使用されるドライエアー(空気)の約2.6倍アルゴンガスの約1.7倍を誇ります。

熱の伝わりにくさを表すU値は「0.8W/㎡・K」と、一般的なペアガラスアルミサッシの「4.65W/㎡・K」と比べて約5倍の断熱性能を誇り、これは住宅先進国であるドイツの基準もクリアするほどの値でとされています。

外内ダブル断熱構法

一条工務店の外内ダブル断熱構法

外内ダブル断熱構法」とは、これまご紹介した「熱交換換気システム」や「トリプル樹脂サッシ」に加えて、家全体を高性能ウレタンフォームで包んだ構造を指します。この構法が対応しているのはi-smartのみということからも、一条工務店の商品ラインナップではi-smartが最も高断熱性能であることが分かります。

一条工務店の断熱材の入り方の違い

一般的な住宅は、外壁の内側にだけ断熱材を入れる一方、i-smartでは、より分厚い2×6材を使い、合板を挟み込むように内側・外側に断熱材を使用しています。これを外壁だけでなく天井や床にまで使うことで、まるで家全体が魔法瓶で包まれたような断熱性能を実現しています。

この高い断熱性能によって床暖房の働きを最大限に活かせているからこそ、一条工務店の全館床暖房が話題・人気を呼んだと言えるでしょう。

スマートキッチン

一条工務店のスマートキッチン

i-smartの標準仕様である「スマートキッチン」は、大きな天板が特徴のオープン型で食洗機を標準搭載する高性能キッチンとなっています。また、ライフスタイルに合わせてi-cubeの標準仕様であるL型・I型を選ぶこともできます。

このスマートキッチンの特徴は業界最大級の収納力。深い奥行きと内引き出しで大容量なキャビネットがあるだけでなく、ちょっとした調味料などを収納できるスリムなマルチラックも設けられており、大容量+かゆい所にも手が届く収納となっています。
さらに、パントリーも追加料金なしで配置でき、L型・I型キッチンであればダウンウォールキャビネットまでもが標準仕様。オプションなしでもキッチン周りの収納に困ることはありません。

スマートバス

一条工務店のスマートバス

標準仕様のなかでも、多くの方の心を動かすのが「スマートバス」です。木目調のアクセントウォールと横に広いワイドミラーが特徴のスマートバスは、1.0坪タイプはもちろんこと、ゆったり過ごせる1.25坪タイプまでもが標準仕様となっています。

さらに、足を伸ばしてくつろげる1,600mmのバスタブと浴槽蓋には真空断熱材が使われており、業界トップレベルの保温性を実現。湯温が6時間に約1℃しか下がらないという実験結果も出ています。

収納

一条工務店の収納

一条工務店の標準仕様でつけられる収納は大きく2種類。仕切りや棚などがついた構造が複雑な「システムタイプ」と、それ以外の一般的な収納スペースです。機能性の高いシステムタイプを配置できる数は、6坪ごとに1セットと家の大きさで制限があるものの、一般的な押入れやクローゼットは個数制限なしとなっています。

システムタイプ(6坪ごとに1セット)
壁付けタイプ ウォークインタイプ
トータルシステム トータルシステム
ブックシェルフ パントリー
パントリー
一般的な収納(個数制限なし)
押入れ
クローゼット
ウォークインクローゼット
階段下収納

一条工務店では、システムタイプのクローゼットを「トータルシステム」と呼び、ハンガーパイプ・棚・引き出し・網かごなどが一体となったクローゼットを指します。奥行き60cmでスッキリまとめるも良し、奥行き90cmで手前に可動棚を設けても良しと、多様な使い方ができる人気の収納スペースです。

ブックシェルフやパントリーにおいても、システムタイプの収納はとにかく多機能で、限られたスペースを有効的に使うことができます。そのため、頻繁に使用する収納をシステムタイプに、自分でクリアボックスを使ってまとめたい、とりあえず収納できれば良いという場所は、個数制限のない収納を配置するようにしましょう。

【一条工務店の間取りプラン】i-smartで建てる「30~35坪の平屋」

『一度そこに暮らすと2階建てには戻れない』とも言われる平屋住宅。階段がないため体への負担が少なく、老後もすべての部屋が使える、子供が居ても安心、家族が集まりやすいといった理由から、広い土地さえあれば平屋を建てたいと思う方も多いのではないでしょうか。

ここでは、一条工務店のi-smartで建てる平屋の間取りを30坪・35坪の2パターンご紹介します。廊下をなくすことで家自体はコンパクトながらも、各部屋は広くゆったり過ごせる平屋。洗濯だけでなくバーベキューもできる庭を作り出すコの字型の平屋。
どちらも優れた家事動線をベースに、もうワンポイントの工夫・こだわりが盛り込まれている間取りです。

【30坪】部屋は広く、家はコンパクトに。廊下の無い平屋

一条工務店の間取り事例(30坪の平屋)

まずご紹介するのは30坪の平屋です。廊下を一切なくすことで、家自体はコンパクトに収めながらも、各部屋は十分な広さが確保されています。

注目すべきは優れた動線。例えば、脱衣所・洗濯室・WICをひとつなぎにすることで、部屋干しであればほぼ移動すること無く洗濯が済ませられるようになっています。また、オープンテラスで外干しする場合でも、廊下・階段がないので長距離の移動は必要ありません。

他にも、本来なら廊下や個室として使うケースが多い玄関前のスペースですが、この間取りでは仕切りのないオープンな洗面所として活用されています。洗面所・トイレ・玄関が近い優れた通勤動線でありながら、玄関からの視線はクローゼットで遮られているので、プライベートな空間が保持されています。

【35坪】庭が有効的に使えて人気!コの字型の平屋

一条工務店の間取り事例(35坪の平屋)

次にご紹介するのは、コの字型で建てられた35坪の平屋です。広い土地が必要になる平屋では、なかなか庭を確保できないケースが多く見られますが、この例では家の形を工夫することで、うまく庭を作り出しています。

LDKは広々使える21帖でありながら、四角を2つ合わせたような形状でリビングとダイニングがうまく空間で分離されています。これにより、食事中にテレビを見ること無く家族の時間を楽しみ、リビングではゆったりくつろげるLDKになっています。また、子育てのことも考えて、キッチンからはリビング・ダイニングどちらも見えるようになっている点もポイントです。

もちろん動線も申し分なく、玄関先のシューズクロークはそのまま通り抜けられるようになっており、重たい荷物を持った買い物帰りでもスムーズにキッチン・パントリーへ向かうことができます。また、洗面所にはキッチンからもリビングからもアクセスでき、その先の脱衣所は、部屋干しができるフリースペースに繋がっています。

【一条工務店の間取りプラン】i-smartで建てる「30~40坪の2階建て」

次にご紹介するのは、i-smartで建てる2階建ての間取りプランです。
最初にご紹介する30坪の住宅は、オプション費150万円とほぼ標準仕様で建てられたにも関わらず、シューズクロークやパントリー、そしてウォークウインクローゼットなど、誰もが憧れる大容量収納を完備。一条工務店の充実した標準仕様が、間取り図からでも見て取れます。

また、広さに余裕のある40坪の住宅では、インナーガレージを設けて、玄関ホールだけでなくシューズクロークからも行き来できる動線が提案されています。洗面所・シューズクローク・ガレージが一直線に並んでおり、行きも帰りもスムーズな動線で済ませることができます。

標準仕様が充実している一条工務店では、オプションなしで建てるも良し、好きな部分にお金を掛けるのも良しと、予算面でも比較的自由に余裕をもって建てられると言えるでしょう。

【30坪】充実した標準仕様!オプション費150万の2階建て

一条工務店の間取り事例(オプション費150万の2階建て)

出典:手取り月収30万家族の新築i-smart生活

まずご紹介するのは、ほぼ標準仕様を採用して建てられた30坪の2階建て。オプション費150万円の内、120万円は基礎や外壁、空調といった”家”のために充てられたもので、自分たちの要望で指定したオプションは、わずか30万円程だそうです。

特徴は、標準仕様でありながら豊富に配置された収納スペース。LDKや和室の収納はもちろんのこと、シューズクロークやウォークインクローゼットまでも完備しており、もちろんWIC内にも床暖房が敷設されています。

また、間取り図上の「SQ~」で始まる収納は、「一条工務店の目玉商品「i-smart」とは?話題の標準仕様をご紹介」でもご紹介したシステムタイプの収納です。30坪の家なので5セットまで配置することができ、リビング・キッチン・洋室2部屋・主寝室と、フル活用していることが見て取れます。
さらに、主寝室に配置されたシステム収納は、WIC内からも使える背中合わせのタイプになっている他、扉のない押入れを組み合わせるなど、うまくスペースを利用していることが分かります。

【35坪】吹き抜けリビング+和室で広々使える2階建て

一条工務店の間取り事例(【35坪】吹き抜けリビング+和室で広々使える2階建て)

出典:コノイエ快適

次にご紹介するのは、吹抜けのリビングと和室を繋げて広々LDKを実現した35坪の2階建てです。「老後に1階だけで過ごせるように和室がほしい。でも広いリビングも諦められない。」そんな要望を叶えるのが、このリビング+和室の間取りです。

普段は扉を開放してリビングの延長線として使い、扉を閉めれば独立した和室としても使える優れもの。さらに、リビング上部を吹き抜けにすることで、平面だけでなく空間の広がりも演出できるため、実際の広さ以上に広く感じられるリビングが実現しています。

また、なるべくリビングを広く取るための工夫として、リビング階段ではなく扉のない廊下を少しだけ伸ばして階段が配置されています。これにより、家族同士のコミュニケーションが増える、思春期の子供とも顔を合わせる機会が作れる、といったリビング階段のメリットを取り入れつつ、リビングは狭くならないという環境を実現しています。

【40坪】帰宅も洗濯もスムーズに。優れた動線の2階建て

一条工務店の間取り事例(【40坪】帰宅も洗濯もスムーズに。優れた動線の2階建て

出典:一条工務店

最後にご紹介するのは、
40坪という広さを活かしたインナーガレージのある2階建ての住まいです。

玄関ホールからだけでなく、シューズクロークからもガレージへの出入りができ、洗面所までが一直線に配置されているため、出勤時や帰宅時の動線が非常にコンパクトに整理されています。また、階段を登ってすぐの所には、「洗濯室・ルーフガーデン・WIC」をひとまとめに配置。室内干しでも外干しでも、ハンガーのままWICに衣類を収納することができます。

さらに、ガレージとテラスの位置関係から、休日は愛車を外に出してテラスで眺めながら過ごしたり、2階のルーフガーデンに芝生を敷けば、子供やペットが思い切り走り回れる空間を作り出すこともできます。日常を支える優れた動線をベースに、休日も楽しめるような工夫が際立つ間取りとなっています。

一条工務店の評判・口コミ/坪単価の参考

一条工務店の評判・口コミ/価格・坪単価の目安

2019.08.27

「一条ルール」とは?一条工務店で失敗しないために注意すべき15の制限

一条工務店で家を建てるときの注意点として「一条ルール」と呼ばれる独自の制限があります。構造上が理由で納得できるものから、ナゼ?と思うものまで様々なルールがある上に、どれも聞かなければ教えてもらえないため、契約後に「思い通りにならなかった…」という話もよく耳にします。

部屋の広さによって窓の配置数が決まっていたり、かと思えば連窓であれば1つの窓としてカウントしたり…そのルールが関係する問題に直面しなければ、あらかじめ知ることは難しい項目ばかり。

計画通りにマイホームを造るためにも、ここでは間取りに大きく影響する一条ルールを15項目ご紹介します。自分の要望に関係する制限がないか、あらかじめ確認しておきましょう。

間取りの制限

部屋の調整は半マス(45.5cm)ごと

部屋や壁の大きさを決める時に基準となる「モジュール」。このモジュールには、基本単位(1マス)を910mmとする「尺モジュール」と、1000mmとする「メーターモジュール」の2種類あり、一条工務店では「尺モジュール」を採用しています。

尺モジュール自体は、ほとんどのハウスメーカーで採用されているため特に不便はありませんが、問題は「部屋の調整が半マスごと」ということです。尺モジュールの基本単位(1マス)が910mmなので半マス=455mm、つまり部屋をずらしたり、壁を伸ばしたりするには、45.5cm間隔でしか調整することができません。

間取りを具体的に決める段階や、微調整する段階でこの制限を知ったのでは、今までの計画が水の泡になる可能性も考えられます。この記事であらかじめ知ることができた皆さんは、もしこの制限に引っかかった場合、他メーカーで複雑な間取りを実現するのか、一条工務店で実現できる間取りに合わせるのか、初期段階で決めておくようにしましょう。

部屋の短辺は5マス(455cm)まで

一条工務店では、部屋の短い方の壁は5マスまでしか広げることができません。逆に長い方の壁は制限なしで広げることができます。

一条工務店の一条ルール(部屋の短辺は5マス(455cm)まで)

これは、5マス以上広げてしまうと2階の床板が歪んでしまうことが理由で、他のハウスメーカーでも同じような制限が設けられています。この制限を超えるような広い部屋を希望する場合は、木造住宅ではなく鉄骨系ハウスメーカーに依頼するようにしましょう。

総二階にしなくてはならない

これは、「一条工務店」ではなく「i-smart」に当てはまる制限です。グラン・セゾンやi-cubeといった、他の商品であれば総2階である必要はありません。

そもそも総2階とは、1階と2階の床面積がほぼ等しい家を指します。家の凹凸が少なく、外壁やコーナー処理が少なく済むため、コストカットのために総2階を選択する方も少なくありません。しかし、自分達で選択するのではなく「総2階にしなければならない」という制限下では、「1階を広くすれば、2階も必然的に広くなる」=「費用がかさばってしまう」というデメリットにもなり得ます。

このデメリットを軽減する方法としては、「2階の一部を吹き抜け・バルコニー・平屋根にする」ことが挙げられます。一条工務店では、この3つは本来の1/2の坪単価になるため、必要ない部屋を造るよりも価格を抑えることができるからです。

中でも、吹き抜けであれば開放的なLDKや玄関ホールを演出することができ、バルコニーであれば衣類を干すために使うことができるため、同じ価格であれば平屋根以外の2つを選んだ方が、費用・スペースを有効的に使うことができます。

ロスガードは2階に設置しなくてはならない

一条工務店の標準仕様である換気システム「ロスガード90」。家が2階建ての場合、ロスガードは2階に設置しなければなりません。

24時間稼働なので騒音の原因になる可能性も考え、なるべく寝室から離れた位置に配置しましょう。また、設置場所から外気を取り込むことになるため、ゴミ置き場や駐車場側に設置してしまうと、臭い空気・汚い空気を家中に散布することになるので注意してください。

階段下収納は4段目から

一条工務店では、階段下収納は4段目以降にしか造ることができず、1~3段目の部分を収納スペースにすることはできないという制限があります。

しかし、施工時に現場監督や大工さんに頼めば開けてくれるケースもあるそうです。デッドスペースを少なくしたい、1~3段目も使う予定があるという場合は、一度頼んでみてはいかがでしょうか。

窓の制限

部屋の広さで窓の配置数が決まる

標準で配置できるまでの数は、部屋の広さごとに決められており、

  • 2畳以下…0箇所(トイレ・書斎は1箇所)
  • 2~8畳…2箇所
  • 8~12畳…3箇所
  • 12畳以上…4箇所

となっています。

「他の部屋で配置しなかった分をこの部屋に…」ということはできず、標準の数以上配置する場合はオプションとなります。
また、上記の通りトイレ・書斎を除き2畳以下の部屋に窓を付ける場合もオプションとなるため、シューズクロークやウォークインクローゼットをお考えの方は、「2畳以上にする」「オプションで窓を付ける」「窓なしにする」という選択肢になることを覚えておきましょう。

連窓は1つの窓としてカウントされる

同じ種類の窓を連続で並べる場合は、1つの窓としてカウントされます。
理由や何連まで可能なのかは不明ですが、制限内の窓の数では採光が足りないといった場合の備えて、連窓という選択肢も頭の隅に置いておきましょう。

天窓は不可

i-smartやi-cubeといったiシリーズでは、天窓を採用することができません。「家は、性能。」という一条工務店のコンセプト通り、断熱性能を優先して不可になっているものと思われます。

床・建具の制限

1階のフローリングは階段に対して垂直に

これは、ボックス階段に当てはまる制限です。床鳴りの原因になることが理由で、フローリングは階段に対して垂直方向にしか貼ることが出来ません。

フローリングの向きは、部屋の広がりや印象に関わる意外と重要な要素なので、間取りを考える段階で希望するフローリングの向きに合わせて階段の配置を確認しておきましょう。なお、2階のフローリングは自由に配置できます。

1階と2階のフローリングの色は統一しなくてはならない

1階・2階のフローリングの色を分けたい場合は、3万円のオプション費が必要になります。「各階で床色を変える施工は3万円/棟」とのことなので、3階建ての場合も同じく3万円で色を分けることができます。

建具の色はすべて統一しなくてはならない

建具も同じく色を統一する必要があり、1階・2階で分けることもできません。また、フローリングと違ってオプションでも不可になります。

その他の制限

床暖房が敷設されない場所がある

階段、収納スペース、玄関土間には床暖房が敷設されません。しかし、寒冷地に限り玄関土間にも床暖房が敷設され、オプション費を払えば上記の場所にも敷設することができます。また、冷蔵庫やゴミ箱の下など任意度の場所の床暖房を外すこともできます。

お得に床暖房を敷設する方法として、温水を通す配管が集まるヘッダーボックス周辺は、配管を引かざるを得ないという性質上、収納スペースの下などにヘッダーボックスを設置すれば、オプション費なしで床暖房を敷設することができるようです。

床暖房のエリア設定は3畳から

全館床暖房と言っても、1つのスイッチで全館オン/オフできるわけではありません。実際は、いくつかのエリアに分けて敷設されており、そのエリアごとにオン/オフや温度設定ができるようになっています。

このエリア設定の最小範囲は3畳と決められているため、例えば「2畳の脱衣所だけ別に操作できるよう独立させたい」ということはできません。諦めて他のエリア内に含めるか、その部屋を3畳に広げるかという選択肢になります。

外壁に穴を開けるにはコンセントの設置が必要

あらかじめ外壁に穴を開けるためには、「エアコン設置予定だから」という理由が必要とされています。そのため 、蓄電池の配管や乾燥機の排湿筒を通すために外壁に穴を開けるためには、エアコン用コンセントを設置しなければなりません。

エアコン用コンセントは標準仕様で無料。オプション費は掛からないので、コンセントが必要ない場合でも理由付けのために設置するようにしましょう。

外壁(ハイドロテクトタイル)の色分けは縦方向に2色まで

i-smartとi-cubeの対象商品である「ハイドロテクトタイル」。優れた耐久性とセルフクリーニング機能を持つ外壁材で、メンテナンスの手間や費用を大幅に抑えられることから、iシリーズを建てる多くの人がこの外壁材を選ぶと思われます。

しかし、この外壁の配色は縦方向に2色までしか分けることができません。つまり、1階と2階を別の色にする、といったことはできないのでご注意ください。

まとめ:一条工務店の間取りプラン・事例集

ここまで、一条工務店の目玉商品である「i-smart」の標準仕様や間取りプラン、そして一条ルールと呼ばれる独自の制限に着いてご紹介してきました。

床暖房や熱交換換気システム、トリプル樹脂サッシといった「家の性能」を向上させる仕様から、キッチンやお風呂、収納など「暮らしを快適さ」を向上させる仕様まで、いかに一条工務店の標準仕様が充実しているかがお分かりいただけたと思います。

間取りプランにおいては、「一条ルール」によって一般的なハウスメーカーよりも制限があるものの、耐久性や断熱性を確保するために設けられた制限が多く、これにより「高気密高断熱・全館床暖房」という一条工務店ならではの特徴が守られています。

”家は、性能。”というコンセプトに共感できる方であれば、一条工務店で要望通りのマイホームを手に入れられるはずです。

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