【ハウスメーカー別・坪単価一覧】注文住宅/工務店の坪単価を徹底比較

【ハウスメーカー別・坪単価一覧】注文住宅/工務店の坪単価を徹底比較

ハウスメーカー・工務店選びに欠かせない比較項目といえば「坪単価」です。
大手から中堅、工務店を含めると数多くの住宅メーカーが存在する中、予算を決定する費用の目安や価格の相場を比較するために、坪単価を重要視している方も多くいるはず。

その中でも、
夢のマイホームを建てたいけど、どのハウスメーカーを選べば良いのか分からない。
ハウスメーカーの数が多すぎる。ホームページだけでは特徴がイマイチ掴めない。
これから家を建てようと考えている方の中には、このような悩みを持っている方も多いのではないでしょうか?

ここでは、ピッタリのハウスメーカーを見つけるため、大手ハウスメーカーはもちろんのこと、中堅ハウスメーカーや地元密着型の工務店まで、各社の坪単価・特徴をご紹介します。家の性能を追求しているメーカー、デザイン性の高さに定評があるメーカー、ローコスト住宅が売りのメーカーなど、その会社ならではの特徴・特色が満載です。

まずは、これからご紹介する各社の坪単価・特徴を、あなたの求める理想・予算と照らし合わせ、比較検討するメーカーを数社に絞りましょう。そして、最終的には絶対に譲れない条件を最優先して、家づくりを任せるハウスメーカーを選んでください。

また、ページの後半では坪単価を使う時に気を付けるべき”意外な落とし穴”もご紹介しています。これから数多くのハウスメーカーを比較検討する上で、絶対に知っておくべきポイントを抑えているので合わせてご覧ください。

目次


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【大手ハウスメーカー8社】坪単価一覧・比較

まずは、日本の住宅市場を牽引する大手ハウスメーカー8社の坪単価を見てみましょう。大手メーカーは、その資金力を武器に自社で技術開発を行っているだけあって、やはり数々の魅力を持っています。

着工数No.1の実績を持つ積水ハウス、通常より70cm以上も高い天井が売りの大和ハウス、高い耐震性を持つ「軽量気泡コンクリート」を使うヘーベルハウスなど、多くの人が憧れるのも納得の魅力です。

それでは、大手メーカー8社の坪単価・特徴を比較していきましょう。

会社名 特徴 坪単価
積水ハウス 着工数200万戸以上で業界No.1を誇る。多くの人に選ばれてきた「実績」が一番の特徴 55~90万円
セキスイハイム 大部分を工場で生産する「ユニット工法」で品質が安定しており納期も早い 65~75万円
大和ハウス 通常に比べ最大70cm以上も高い天井高 60~90万円
パナソニックホーム 超高層ビルに使われている制振技術を活用したHS構法 50~80万円
ヘーベルハウス 軽量気泡コンクリートによる耐震性、屋上を活用した都市住宅向け商品 50~80万円
ミサワホーム 1.5階に「蔵」を作ることで収納スペースを20%UP 60~75万円
住友林業 最大5460mmの大開口やコーナーサッシが実現できる「ビッグフレーム構法」 65~90万円
三井ホーム 建築士やインテリアコーディネーターによる高いデザイン性に定評がある 65~90万円

積水ハウス(坪単価55~90万円)

積水ハウス

着工数200万戸以上で業界No.1を誇る積水ハウス。多くの人に選ばれているという「実績」と「安心感」が何よりも大きなアピールポイントと言えるでしょう。積水ハウスの技術的な強みは3つ。

空気内の化学物質を抑制する技術「エアキス
エアキスは、空気中に数多く存在する有害物質を抑制する技術で、これにより子どもがシックハウス症候群になるリスクを下げる効果が期待できます。
独自の免震技術「SHEQAS(シーカス)
シーカスは、地震による揺れの衝撃を熱に変えることで、建物への影響を2分の1にも減らすことができる技術です。また、揺れを抑えるだけでなく建物の変形予防もでき、国土交通大臣からの認定も受けている優れもの。
メンテナンス費用を約半分に抑える「ダインコンクリート
ダインコンクリートは、積水ハウスの最高級商品「ISシリーズ」に採用されている外壁素材。普通の外壁であれば、15年ほどで再塗装や目地の打ち替えといったメンテナンスが必要になところ、ダインコンクリートであれば30年。つまり、メンテナンス費用を約半分に抑えることができます。
また、一般的なコンクリート外壁にはない重厚感のあるデザインや、防汚塗装の効果によって美しさを長く保てる点も人気のポイントです。

セキスイハイム(坪単価65~75万円)

セキスイハイム

積水ハウスと混同しがちな「セキスイハイム」ですが、実は全くの別会社です。セキスイハイムは積水化学工業の子会社である一方、積水ハウスは積水化学工業の社員が独立して作られた会社です。

阿部寛さん演じる「ハイムさん」のCMでおなじみのセキスイハイムは、世界でもいち早く工業住宅を取り入れた会社。住宅をユニット単位に分けて、大部分を工場で生産する「ユニット工法」は、人の手ではなく機械で作るため、品質に安定性があり、納期も早くなるという特徴を持っています。

鉄骨系商品が主力であるものの、今注目すべきは木造住宅「グランツーユー V」です。約2,000万円で購入できるリーズナブルな商品にも関わらず、耐震性と断熱性の高い木材を使用しており、その高いコストパフォーマンスから今若い世代を中心に人気を集めています。

今年1月には、太陽光発電をより多く搭載できる屋根や蓄電池のラインナップを拡充した「グランツーユー V ZEHモデル」も発売されています。

大和ハウス/ダイワハウス(坪単価60~90万円)

大和ハウス

「尖った特徴がない」と言われる大和ハウスですが、それゆえに全体的なクオリティが高く、多くの人にとっての”合格点”に到達しやすい商品を展開しています。しかし、その一方で「大和ハウスといえば天井高」といったイメージも浸透しており、実際に天井高が決め手になるケースも多々あります。

最近、大和ハウスが推している商品が、Xevoシリーズの最上位商品「Xevo Σ」です。
標準天井高2m72cmと、一般的なものに比べ30cmも高い「グランリビング」が最大の目玉。さらに、部分的に折り上げ天井にすると2m80cmに、床下げを加えた「グランリビングモア」では3m16cmと、通常に比べ最大70cm以上も天井が高い大空間を実現することができます。

30cmも天井が高ければ、たとえ同じ広さのリビングだとしても、肌で感じる空間の広さは圧倒的な違いでしょう。資金や土地の関係で一戸建ての床面積が年々減少する中、「リビングを開放的な空間にしたい!」といった要望を叶える大和ハウスの魅力と言えます。

パナソニックホーム(坪単価50~80万円)

パナソニックホーム

パナソニックの子会社ということもあり、技術力に定評のあるパナソニックホームズ。軽量鉄骨造・木造住宅はもちろんのこと、重量鉄骨造まで取り扱っています。商品ラインナップは、なんと平屋から9階建てまで対応。重量鉄骨造の強さと自由度ならではのラインナップと言えるでしょう。

そして、パナソニックホームズの大きな特徴は「制振鉄骨軸組構造(HS構法)」。
超高層ビルにも使われている「座屈拘束」という制震技術が採用されており、住宅用にサイズを小さくしたのは、パナソニックホームズが業界初。実物大で行う住宅振動実験では、国内最大の加振装置で限界値の揺れ(東日本大震災の1.8倍、阪神大震災の4.3倍)を難なく耐え、構造の交換が必要になるような損傷がなかったそうです。

パナソニックホームズの設計力は、業界最小の15cmピッチ。この設計力とパナソニックの高い技術力ならではの工法と言えるでしょう。

ヘーベルハウス/旭化成ホームズ(坪単価50~80万円)

へーベルハウス(旭化成ホームズ)

実は「ヘーベルハウス」は社名ではなく、旭化成ホームズの主力商品の名称です。しかし、公式サイトやCMを見ても分かるように社名よりも”ヘーベルハウス”の名を前面に押し出していることから、商品名の方が知名度が高くなっています。

ヘーベルハウスの「ヘーベル」とは、ドイツのヨーゼフ・ヘーベル社の軽量気泡コンクリートのことで、技術提携によって日本に導入されました。耐火性や耐震性に優れ、水に浮くほど軽く、さらに木材と同じように湿度を調整する性質を持っている優れものです。

中でも注目すべきは、ロングセラー商品として根強い人気を誇る「CUBIC:キュービック」です。最大の特徴は、その名の通り立方体を組み上げたような外観。屋上ライフを楽しむという観点で作られているため、三角屋根では屋根裏になるデッドスペースを暮らしに活用することができ、充分に庭を確保できない都市住宅にピッタリの商品です。

もう一つ注目すべきなのが、業界トップクラスの保障制度「ロングライフプログラム」です。外壁塗装や防水性能などの初期保障は30年、さらに30年目以降の有料点検・メンテナンスを受けることで、最長60年まで保証されます。

ミサワホーム(坪単価60~75万円)

ミサワホーム

30年連続グッドデザイン賞の受賞を果たすなど、住宅デザインに定評のあるミサワホーム。鉄骨系住宅も扱っているもののシェア率は圧倒的に木造が高く、木質パネルを接着剤で接合する「木質パネル接着工法」はミサワホーム独自の特徴です。

中でも一番の目玉商品は「蔵のある家」です。通常、収納に充てられるスペースは家全体の10%と言われていますが、蔵のある家では1階と2階の中間、つまり1.5階に天井高140cmの大収納空間を設けることで、家全体の30%を収納スペースに充てることができます。

さらに、単純に収納スペースが20%増加するだけでなく、1.5階に作ることで防音効果も期待でき、天井高140cm以下であれば延床面積にも含まれないため大きさを心配する必要もありません。

住友林業(坪単価65~90万円)

住友林業

住友林業は、「木造住宅と言えば住友林業」と言っても過言ではないほど木造住宅に特化したハウスメーカーです。国の800分の1にあたる森林を所有、国立競技場の屋根を手掛けている、一級建築士の有資格者数が業界トップクラスなど、数多くの特徴を持っています。

住友林業の一番の魅力は、高層ビルで使われているラーメン構造を、国内で初めて初木造住宅で実現させた「ビッグフレーム構法」です。一般的な柱の5倍以上の太さを誇る大断面集成材を柱に使用しているため、最大5460mmもの大開口やコーナーサッシ、車2台が駐車できるビルトインガレージが実現でき、目につく柱が少ないことが特徴です。

そしてもう一つの魅力が耐力壁「きづれパネル」。杉の無垢材で作ったこのパネルは、従来の合板と比べて約1.3倍の強度を持ちながら重さは6~7割程度で、地震や風といった横の力に耐える能力が強いとされています。また、高気密・高断熱だからこそ悩みがちな”湿気”を外に逃がす働きをするため、家の強度だけでなく暮らしやすさにも貢献します。

三井ホーム(坪単価65~90万円)

三井ホーム

三井ホームは、北米生まれの2×4工法や北欧風のデザインを日本でいち早く取り入れた住宅メーカーです。建築士やインテリアコーディネーターを外部から採用しているため提案力が高く、ライフスタイルに合った美しいデザインに定評があります。

もちろん、デザインだけでなく耐震面にもこだわっており、従来のモノコック構法に三井ホーム独自の技術を加えた「プレミアム・モノコック構法」が特徴です。プレミアム・モノコック構法のどこが”プレミアム”なのか?それは、基礎・屋根・壁の3つにポイントがあります。

従来比約2.67倍と高密度に鉄筋を組んだ基礎、ダブルシートパネルで断熱効果を持った屋根、ブロック・アンド・シームレスウォールを採用することで耐火・遮音・防水・対衝撃性で優れた性能を発揮する壁。床・屋根・壁で家を支えるモノコック構法における重要な3つのポイントをさらに強化した、三井ホームならではの構法と言えます。

【中堅ハウスメーカー11社】坪単価一覧・比較

中堅ハウスメーカーというと、大手より品質が劣ると考える方も少なくはないと思います。しかし、中堅メーカーの価格帯は、人件費や広告費の削減、部材の大量発注によって実現しているもので、決して品質を落として値段を安くしているわけではありません。

ローコストを売りにしているアイフルホームやタマホーム、本格的な北欧スタイルを提供するスウェーデンハウス、良質な檜の住宅にこだわる日本ハウスHDなど、中堅ハウスメーカーは、何かに秀でた特徴、尖った特徴を持っているという印象です。

それでは、大手メーカーにも負けない魅力を持つ、おすすめの中堅メーカー11社をご紹介します。

会社名 特徴 坪単価
アイフルホーム 本体価格700万円台~のネット販売限定商品「i-Prime7」 25~55万円
アキュラホーム 低価格ながらに豊富な商品ラインナップが揃う。「大収納のある家」が人気 35~50万円
クレバリーホーム 外壁タイルにこだわりを持つコストと性能のバランスが取れたメーカー 30~60万円
サンヨーホームズ ZEH対応が標準仕様。他メーカーの太陽光パネルに比べて発電効率が良い 50~75万円
スウェーデンハウス 北欧スタイルの外観と高気密高断熱が特徴。顧客満足度調査5年連続1位受賞 60~90万円
大成建設ハウジング コンクリート住宅「Palcon」が目玉商品。数々の地震に耐えた実績を持つ 70~85万円
タマホーム 施工業者を直接管理することで大幅なコストカットを実現 25~60万円
東急ホームズ 北米で得たノウハウで他メーカーよりも本格的な北米デザインが特徴 50~90万円
トヨタホーム スマホやカーナビから”住宅を操作”できるスマートハウスが特徴 40~80万円
日本ハウスホールディングス 良質で高価な檜にこだわった住宅が特徴 50~65万円
ポラス 17年連続でグッドデザイン賞を受賞。デザイン性の高い6つのブランドを展開 30~55万円

アイフルホーム(坪単価25~55万円)

アイフルホーム

アイフルホームは、戸建住宅では珍しい「フランチャイズ展開」しているハウスメーカーで、住宅設備業界の最大手企業「LIXIL住宅研究所」の一員です。特徴は何と言ってもその価格。部材の大量発注による値引きや中間マージンのカットにより、ローコスト住宅を最大の売りにしています。

中でも注目すべきは、ネット販売限定商品「i-Prime7」。ネット販売の強みを活かして人件費などの対面販売にかかるコストを全てカットし、本体価格700万円台~という衝撃の価格を実現しています。ローコスト住宅といえば気になる耐震性ですが、もちろん耐震等級3相当。新技術である高耐力コアの採用、接合部分を強化するテクノスター金物により、地震に強い構造を実現しています。

また、メインターゲットである20~30代の子育て世代にむけて、「子供目線の住宅」を重視し、ソフトモーションの引戸・内蔵ドアストッパー・チャイルドロック・衝撃吸収床などの安全対策も実施しています。

アキュラホーム(坪単価35~50万円)

アキュラホーム

元大工の社長が立ち上げたアキュラホームは、「日本の住まいを安くする」を目標に、1,000万円台から建築できる注文住宅を提供しています。アキュラホームと言えば、コスト削減を積み重ねた住宅建設合理化システム「アキュラシステム」。全国2000社以上の企業が採用しており、多くの住宅メーカー・工務店のスタンダードになっています。

アキュラホームの注目すべき点は、低価格ながら豊富な商品ラインナップです。「大収納のある家」「ZEHの家」「賃貸収入のある家」「愛犬と暮らせる家」など、生活スタイルに合わせたプランが多数用意されており、低価格で新技術を取り入れることができる商品が揃っています。

中でも人気なのが「大収納の家」で、ミサワホームの「蔵のある家」と同じく1.5階に大収納スペースを作る商品ですが、ミサワホームより数十万円も安い坪単価で同じような設計を実現できるというのは非常に大きな魅力と言えるでしょう。

クレバリーホーム(坪単価30~60万円)

クレバリーホーム

外壁タイルに強いこだわりをもつクレバリーホーム。手間のかかる外壁タイルを施工するのはめずらしく、特徴的と言えます。

外壁タイルの魅力は、いつまでも美しい姿を保つということ。一般的な外壁材の場合、経年劣化で10年に1回約85万円をかけてメンテナンスが必要となりますが、外壁タイルは自然の影響を受けにくく、メンテナンスも洗浄のみで済むため、建築後のコストを大幅に抑えることができます。

商品ラインナップにも富んでおり、
・ハイグレードモデルで、タイルを外観のアクセントとして使った「Vシリーズ」
・お手頃な価格で本物のタイルを採用できる「CXシリーズ」
・主婦目線で家事のしやすい間取りなどを心がけた「shufule」
など、コストと性能のバランスが取れた”適度な贅沢感”が特徴の商品が多く見られます。

サンヨーホームズ(坪単価50~75万円)

サンヨーホームズ

サンヨーホームズ最大の特徴は、「ZEH対応が標準仕様」であること。ZEH住宅とは、断熱性・省エネ性能を向上させ、太陽光発電などでエネルギーを創ることで、年間の消費エネルギー量をプラスマイナス「ゼロ」にする住宅を指します。

つまり、サンヨーホムズでは、省エネのためのオール電化や、創エネのための太陽光発電などが標準仕様になるわけです。中でも、サンヨーホームズが採用するパナソニック(元三洋電機)製の太陽光パネルは発電効率が良く、他メーカーと比べて半分ほどの期間で初期費用を回収できると言われています。

また、20年塗り替え不要のフッ素コート外壁、30年耐久のガラスコーティング屋根材を採用しており、外観のメンテナンス費用も抑えて「年単価」の低さをアピールしています。

スウェーデンハウス(坪単価60~90万円)

スウェーデンハウス

スウェーデンハウスは、トーモク・三菱地所・北海道製鐵の3社合資により設立され、北欧の寒い地域で培われた技術を日本にいち早く取り入れたハウスメーカーです。顧客満足度調査では5年連続総合1位を受賞しています。

北海道から始まったメーカーだけあって、スウェーデンハウスの住宅は高気密高断熱、いわゆる”高高”を最重視した作りが特徴です。中でも注目したいのは、木材から作られたサッシと3層のガラスからなる「木製トリプルサッシ」。”北欧スタイル”の見た目だけでなく、樹脂の約1.4倍、アルミの約1,700倍もの断熱性能を誇り、北欧・北海道と関わりの深いスウェーデンハウスならではの特徴と言えます。

また、何世代にもわたって同じ家に住み続けるというスウェーデンの伝統を見習い、50年間の無料定期検診システムが用意されていることも人気が高い理由です。よくある30年間無料検診ではなく、50年間無料ということからも、北欧から取り入れた技術・質の高さが見て取れます。

大成建設ハウジング(坪単価70~85万円)

大成建設ハウジング

木造住宅を建設するメーカーが多く見られる中、コンクリート住宅「Palcon:パルコン」が主力商品の大成建設ハウジング。やはり、コンクリートならではの強さ、そして3階建て、4階建てといった高層建築にも向いていることが大きな特徴です。

阪神淡路大震災では、数十万棟もの家が全半壊したにも関わらず、パルコンは窓ガラス一つ割れなかったと報告されています。また、熊本地震では、震度7で最も被害の大きかった益城町でもパルコンの倒壊は無し。さらに、東日本大震災でも、パルコンただ1軒がポツンと残った、2軒のPalconが瓦礫の波を食い止めた、という数多くの実績を持っています。

地震をはじめとする自然災害の多い日本で、「パルコンだから安心」という気持ちを持てることは非常に価値のあることでしょう。

タマホーム(25~60万円)

タマホーム

タマホームの最大の特徴は、坪単価を見ても分かる通りローコストで家を建てられることです。前述したアキュラホームの「アキュラシステム」から得たノウハウで急成長を遂げたハウスメーカーです。

タマホームの価格が実現している理由としては、「施工業者を直接管理している」ことが大きな特徴です。現場で家を建築する施工会社を自社で管理することで、中間コストを大幅に削減しています。また、部材だけでなく設備も大量発注していることも一つのポイントです。

「品質も、価格も、叶う家」をコンセプトに、建築基準法の1.5倍の地震でも耐えられるように設計されており、100年継続使用できるとPRしています。そして、坪単価の安さを前面に押し出すPRはしておらず、あくまで適正価格であるというスタンスが見て取れます。家を建てようと思っている若い方にとって、非常に心強いハウスメーカーと言えるでしょう。

東急ホームズ(坪単価50~90万円)

東急ホームズ

東急ホームズは、北米で高級住宅街の開発を行い、そこで得たノウハウを日本に逆輸入して販売する輸入住宅専門のハウスメーカーです。優れた性能・高いクオリティ・北米調のデザインで人気のミルクリークが主力商品です。

アメリカの王道デザインとなる「ミルクリーク・ノーブル」、クラシックな雰囲気を持つ「ミルクリーク・ヴィンテージ」など大きく8つのデザインにわかれており、どれも輸入住宅ならではの特徴的な外観が魅力です。

傾斜が急な屋根、妻側に施された飾りや換気口、サッシのガラス部分に格子、上下にスライドする引き違い窓など、日本のハウスメーカーがデザインする西洋風の住宅とは違い、より本格的な”北米デザイン”を楽しむことができます。

さらに、海外特有の重厚感を表現するには天然の木材が不可欠。そのため、階段の手すりや腰壁・建具・キッチン・洗面所など、ミルクリークシリーズの内装には無垢材がふんだんに使用されており、ハイグレードな住宅を感じさせてくれます。

トヨタホーム(坪単価40~80万円)

トヨタホーム

2003年、車業界で世界的に有名なトヨタグループから設立されたトヨタホーム。トヨタ自動車を母体に各グループ企業の技術を集結させた住宅は、特に愛知県では抜群の知名度を誇っています。

トヨタホームの特徴は、何と言ってもその先進技術。人のいない階の空調を弱めたり、スマホで外出先からお風呂を沸かしたり、戸締まりを確認したり、さらにはカーナビからも”住宅を操作”できる「スマートハウス」が人気の理由です。

また、トヨタ自動車で培った”工場生産のノウハウ”を活かして住まいの85%を工場で生産し、”鉄のノウハウ”を活かして20年間サビが発生しない鉄加工を実現。トヨタの技術力ならではの安定した品質を存分に感じられる住宅と言えます。

日本ハウスホールディングス(坪単価50~65万円)

日本ハウスホールディングス

日本ハウスHDは、岩手県に本社を置いていたことから東北地方で知名度が高く、「檜」にこだわった住宅が目玉のハウスメーカーです。2015年に「東日本ハウス」から現在の社名に変更するとともに本社も東京に統合しました。

”檜風呂”や”檜舞台”といった言葉にも代表されるように、檜は数ある木材の中でも非常に良質で高価な木材で、伐採後200~300年で最も強度が強くなります。つまり、その檜を住宅の柱に使用するということは、建築後30年経っても柱は劣化するどころかまだ強度を増し続けている最中ということです。

また、檜に含まれるフィトンチッドという成分は、リラクゼーション効果やストレス軽減効果、さらには殺菌効果や防虫効果まであることで知られています。家の柱だけでなく、内装にも檜をふんだんに使うことで、健康的で心地の良い暮らしが期待できます。

ポラス(坪単価30~55万円)

ポラス

ポラスは、埼玉県を中心に千葉・東京限定で施工を行う「地域密着型のハウスメーカー」です。デザインの高さに定評があり、グッドデザイン賞を17年連続受賞していることで知られています。

ポラスが展開するブランドは6つ。

  • POHAUS…和のテイストをベースに最新技術も取り入れた住宅
  • 北辰工務店…国産ヒノキにこだわった完全自由設計の注文住宅
  • HaS casa…2×6工法で建てる高気密高断熱の欧風デザイン住宅
  • MOK HOUSE…注文住宅と分譲住宅の良いとこ取りをしたセレクト住宅
  • Union Residence…土地探しから家づくりまでおまかせ。建築条件付土地分譲
  • ポラスグランテック…敷地を最大限に活かす鉄骨造・RC造住宅

あなたの生活環境や生活スタイルで自由に選ぶことができ、もちろんどれを選んでも品質はポラスの手掛けるクオリティが保証されています。また、地域密着型というだけあって、何か問題があれば1時間以内で駆け付けてくれるアフターサービスの良さも評判です。

【工務店4社】坪単価一覧・比較

どこのハウスメーカーに家づくりを依頼しても、最終的に家を建築するのは地元の工務店に所属する大工さんです。そのため、直接依頼を受けている工務店であれば、ハウスメーカーへの仲介料が発生しない分安く家を作ることができます。

また、工務店はハウスメーカーに比べて古く、中には100年続いている会社もあります。日本の近代建築とともに歩んできた歴史があり、”売る”だけではなく”建てる”現場にも関わるため、確かなノウハウを持っていると言えます。

しかし、工務店によって大工の腕は様々。良い家を建てるためにも、今回ご紹介する工務店はもちろんのこと、地元で探す場合は長く続いている工務店・メーカーから仕事を受けている工務店を選びましょう。

会社名 特徴 坪単価
一条工務店 全館床暖房をはじめ、標準仕様が豊富。国が定める省エネ基準の5倍の断熱性能を誇る 50~80万円
木下工務店 経験豊富な大工を自社で管理することでコストを削減。他社より安く完全自由設計の注文住宅を実現 35~75万円
細田工務店 ”木の家”にこだわりを持つ。木造軸組工法をベースに改良した「ハイブリッドキューブ工法」が特徴 50~75万円
三浦工務店 デザイン性の高さに定評があり、グッドデザイン賞の受賞実績も。地元密着型ならではの親身な対応も評判 30~50万円

一条工務店(坪単価50~80万円)

一条工務店

一条工務店は、「家は、性能。」をコンセプトに全国区へと成長を遂げた工務店。コンセプト通り住宅性能の高さに定評があり、特に断熱性能・気密性能・耐震性能は業界トップクラス。一条工務店の断熱性は国が定める省エネ基準の5倍を誇り、冷暖房費は年間約21.5万円も安くなるると言われています。

数ある特徴の中でも有名なのが「全館床暖房」です。リビングやダイニングはもちろんのこと、脱衣所やトイレ、廊下までに温水式床暖房を搭載。その採用率はなんと90%。全館床暖房が決め手で一条工務店に依頼したという話もよく耳にします。

また、一条工務店の住宅設備は、全てフィリピンにある自社工場で開発・製造されているため、他社の類似製品よりも安いことも大きな特徴です。通常、モデルハウスと言えばグレードの高い住宅が展示さるところ、一条工務店は逆に標準的な住宅と変わらないクオリティで展示。つまり、モデルハウスが気に入ればそのまま同じ仕様の家を建てることも可能ということです。

住宅設備を自社開発・製造することで豊富な標準仕様を実現し、自社の設備に自信を持っているからこその行いと言えるでしょう。

木下工務店(坪単価35~75万円)

木下工務店

完全自由設計の木造住宅を得意とする木下工務店。施主の好みやこだわりに合わせて、外観も内装も柔軟に対応してくれることが特徴です。「他のメーカーでは不可能と断られた設計でも木下工務店では受けてくれた、実現してくれた」という声も多数耳にします。

完全自由設計と言えば、やはり価格が高くなってしまうイメージがあると思いますが、木下工務店は、熟練の大工「マイスター」を自社で管理することで中間マージンなどのコストを削減。これにより、完全自由設計とは思えない価格で注文住宅を建てることを可能としています。

また、家には欠かせない耐震性に関しても、高層ビルに使われている「DUOフレーム工法」を標準仕様として採用。地震による揺れを70%軽減、阪神淡路大震災レベルの地震を連続で6回耐えられるとしています。

施主の思い通りに家づくりができる完全自由設計、経験豊富な職人による施工をこの価格帯で体験できるのは、非常に大きな特徴と言えるでしょう。

細田工務店(坪単価50~75万円)

細田工務店

細田工務店は、創業以来70年以上「木造軸組工法」にこだわって家づくりを手掛けている工務店です。もちろん昔と同じ工法ではなく、独自の技術・工法を取り入れ、木造軸組工法をベースに改良した「ハイブリッドキューブ工法」を採用しています。

細田工務店のハイブリッドキューブ工法は、大きく3段階の改良を重ねて今に至ります。
まず、従来の木造軸組構造の上棟時に、2階の床を先に施工して安全性・効率性・スピードを高めた「3W工法」。そこに2×4工法のメリットを取り入れ、壁と床に構造用面材を張って”面”でも家を支える「6面体構造」。そして、地震の揺れを熱エネルギーに変えることで、変形を最小限に抑える耐力壁を組み入れたものが「ハイブリッドキューブ工法」です。

細田工務店の手掛ける注文住宅は、耐震等級はもちろんのこと、台風等級、断熱性能等級、劣化対策等級など、国土交通省が定める8項目において最高等級を獲得しています。70年以上の歴史とともに得たノウハウで、日本の気候、自然災害に適した住宅を建てていると言えます。

三浦工務店(坪単価30~50万円)

三浦工務店

三浦工務店は、東京・千葉・埼玉を中心に展開している工務店です。デザイン性の高さに定評があり、グッドデザイン賞を受容した「HouseⅠ」は、メディアや雑誌にも取り上げられました。その技術力の高さから、住宅だけではなく商業施設や神社仏格など幅広い建築実績を持っています。

大手ハウスメーカーにはない、個性的な注文住宅の施工実績が多く、商品という型にとらわれない工務店ならではの仕事をしていることが分かります。また、”技術であらわす感謝の気持”というコンセプトのもと、品質や環境マネジメントにも徹底して取り組んでおり、国際規格のISO9001(品質)とISO14001(環境)も取得。

ネット上の口コミでは、「相談の電話を入れるなりすぐに駆けつけ、打ち合わせを行ってくれた」「建築後のアフターフォローも素早く、家への熱量は施主以上ではないか」と言われるほど。会社の規模は小さいながらも、地域密着型ならではの魅力・強みが感じられる工務店です。

坪単価だけでハウスメーカーを選んではいけない?

大手ハウスメーカーからおすすめの中堅メーカー、そして工務店の坪単価・特徴をご紹介してきましたが、これらはあくまで目安です。

「本体価格÷延床面積」で1坪あたりの建築費が分かる坪単価ですが、実はハウスメーカーによって基準とする床面積が異なります。ここでは、坪単価を信じすぎてはいけない理由、そしてハウスメーカー選びにうまく活用する方法をご紹介します。

坪単価とは

そもそも「坪単価」とは、家の延床面積1坪あたりの建築費のこと。

坪単価の計算式

「建物の本体価格(円)」÷「延床面積(坪)」=「坪単価(円)」

しかし、計算式を見ても分かるように、坪単価で考慮されている費用は「建物の本体価格」だけ。実際に家を建てるときは「本体価格・付帯工事費・諸費用」の3つが必要になり、本体価格が総額の7~8割を占めます。つまり、坪単価だけを参考にしてしまうと、残りの2~3割を考慮せずに予算を決めることになってしまいます。

例えば、坪単価60万円で30坪の家を建てるとすると、
60万円(坪単価)× 30坪(延床面積)= 1800万円(本体価格)
という計算だけでなく、
「1800万円(本体価格)」÷「0.8(本体価格の割合)」=「2250万円(実際にかかる費用)」
という計算も行って「実際にかかる費用」を試算して資金計画を建てるようにしましょう。

【坪単価の使い方 1】坪単価はハウスメーカーによって床面積の基準が違う

さらに、坪単価を使うときの注意点として、ハウスメーカーによって基準となる床面積が「延床面積」と「施工面積」で異なることがあります。

延床面積と施工面積の違い

  • 延床面積…建築基準法に基づき建物各階の床面積を合計した面積。
  • 施工面積…特に決まった基準がなく、ハウスメーカーによって基準が異なる面積。

上記の違いを見ても分かるように、延床面積は建築基準法に基づいて含まれる部分・含まれない部分が決まっている一方で、施工面積は各ハウスメーカーのさじ加減で決めることがでいます。

つまり、自由に決めた施工面積を使って坪単価を算出することで、延床面積を基準とした本当の坪単価よりも安く見せることができてしまいます。また、メーカーによって床面積の基準が違うため比較しても正確とは言えません。
坪単価でハウスメーカーを比較する際は、あくまで大まかな目安として活用しましょう。

【坪単価の使い方 2】同じハウスメーカーの商品を比較する

坪単価はハウスメーカーによって基準が異なり、正確な比較はできない、とご紹介しました。しかし、同じハウスメーカーであれば、もちろん床面積の基準も同じ。つまり、坪単価の正しい使い方は「同じハウスメーカーの商品を比較」することと言えます。

同じ基準で算出された坪単価であれば、30万円と50万円なら確実に30万円の方が安いと言い切ることができますよね。そのため、商品によって違う標準仕様やデザインの違いで、どれくらいの価格差があるのかを比較することができるというわけです。

繰り返しになりますが、坪単価を使ったハウスメーカーの比較は、あくまでおおまかな目安。同じハウスメーカーの商品であれば正確に比較できる。ということを忘れず上手に活用しましょう。

以下の記事では、坪単価の勘違いしやすいポイントや地域別の平均坪単価など、もっと詳しくご説明しているので、ぜひ合わせてお役立てください。

坪単価とは?坪単価の計算方法と正しい使い方

坪単価とは?坪単価の計算方法と正しい使い方

2019.09.11

まとめ

ここまで、大手ハウスメーカーから地元密着型の工務店まで、各社の坪単価・特徴をご紹介してきました。

ハウスメーカーは全国各地に数多く存在する上に、”このメーカーだからこそ”の強み・特色があり、なかなか決めかねるかもしれません。まずは、あなた自身が理想とするマイホームのイメージを固めることが大切です。

提案された住宅とあなたのイメージを比較してハウスメーカーを絞り、最終的には、資金面・デザイン・性能などの絶対に譲れない条件を決め手に、家づくりを任せるメーカーを選びましょう。

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